パルマ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、そしてイタリア代表と、ジャンルイジ・ブッフォンは、数々の戦いを経験してきた。

　そのブッフォンが最も美しかった試合と評したのが、2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝、レアル・マドリーとの第２レグだ。

　ホームでの初戦で０－３と負け、敗退濃厚だったユベントスは、サンティアゴ・ベルナベウで３点を奪取。２試合合計でタイスコアとする。だが、終了間際にPKを献上。クリスティアーノ・ロナウドに決められて屈した。

　このとき、ブッフォンはPKの判定に猛抗議。レッドカードを提示され、退場を余儀なくされた。試合後、ブッフォンは「心の場所にゴミ箱がある」と、マイケル・オリバー主審を痛烈に非難。UEFAから出場停止処分を科されている。

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　今回、ブッフォンは当時の発言を恥じた。だが、それだけ感情が高ぶっていたとも話している。『Gazzetta dello Sport』紙がコメントを伝えた。

「数年経ち、今では自分の発言を恥ずかしく思う。ある程度の年齢になっていたし、キャプテンだった。でも、過去に戻っても同じことを言うとも認めなければいけない。ひとつの試合で負けただけじゃなかった。特別だった。歴史的なスタジアムで英雄的な挽回劇だった。今でもまだ、退場になった理由が分からない。それもあっての怒りだった。自分が関係した中で最も美しい試合だった」

　主審との関係で言えば、2002年の日韓ワールドカップへの言及は避けられない。敵地で韓国に敗れた一戦で、バイロン・モレノの判定は物議を醸した。ブッフォンは「みんながモレノを真のナンバーワンの敵と見ていた。そしてそれは正しい」と話している。

「おそらくは、僕らの責任のほうが大きかったんだろう。でも、彼のレフェリングは下劣だった。（帰国時の）空港ではほとんど拍手で出迎えられたよ」

　引退し、イタリア代表の幹部となった今、これからどのような“判定”と出会うのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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