開幕当初の不振を乗り越えて優勝戦線へ。浦和が復調できた理由【西川周作の証言】

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年05月19日

「昨季の終盤戦は…」

今季の浦和について話してくれた西川。 写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季のリーグ開幕4試合は2分2敗といきなり躓いて19位に低迷した。しかし、続くファジアーノ岡山戦で1-0と勝利してから復調。10節のFC町田ゼルビア戦からリーグ5連勝を飾るなどして優勝戦線に食い込んできた。

 4節の柏レイソル戦あたりでは攻守の歯車が噛み合っていなかったチームがそこからなぜまとまるようになったのか。最後尾からフィールドプレーヤーを注視していた守護神の西川周作は復調の理由を以下のように述べている。

「開幕して最初のほうは内容も結果も悪かったので、あとは上がっていくだけかなと。昨季の終盤戦は残留争いに巻き込まれていて順位を気にしないといけない状況でしたが、今季はまだ序盤戦で(プレッシャーもそこまでなく)切羽詰まった感覚はありませんでした」

 相手云々ではなく、自分たち次第。チームでそういう話になって、ある意味吹っ切れたのだろう。とりわけ、東京ヴェルディを2-0と下したホームゲーム(5月3日)は「浦和、強し」を印象付けた。

「球際の競り合い、切り替え、セカンドボールの処理ができない試合は後ろから見ていても『攻め込まれているな』と。逆にフィールドプレーヤーの出足が鋭くて入りがいいと『今日は行ける』となって、それが続いている印象があります」
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 また、西川は「移籍してきた選手の能力が生かされるようになった」とも感じている。実際、4-2-3-1システムの主に左サイドハーフを担うマテウス・サヴィオは持ち味のドリブルで敵を切り裂き、右サイドハーフの金子拓郎は抜群の走力と豊富な運動量で攻守に貢献。新戦力がフィットしたおかげで、チーム力が高まったのは事実だ。

 J1リーグで9年ぶりの5連勝を飾るなど勢いに乗ったら止められない雰囲気もある。6月にクラブワールドカップがあるものの、チーム一丸となって頂点に辿り着けるか。ここからさらに浦和の戦いぶりが楽しみだ。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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