落胆の一年を、さらなる失望で締めくくることになった。

　ミランは５月14日、コッパ・イタリア決勝でボローニャに０－１で敗れた。スーペルコッパに続く今季２つ目のタイトル獲得はならず、サポーターは不満を露にしている。

　成績不振でシーズン半ばにパウロ・フォンセカ前監督を解任し、セルジオ・コンセイソン監督を招聘したミランは、新体制ですぐにスーペルコッパを制覇。流れを変えるかと思われた。

　だが、チャンピオンズリーグではプレーオフで敗退し、ベスト16進出を逃すと、セリエAでも苦戦。残り２試合で８位につけており、来季の欧州カップ戦出場に黄信号が灯っている。

　それだけに、ミランは優勝すればヨーロッパリーグ出場権が得られるコッパ・イタリアでの優勝が期待されていた。しかし、後半序盤に先制を許すと、最後までネットを揺らすことができず。ボローニャに51年ぶりとなる優勝を許した。

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『Gazzetta dello Sport』紙によると、サポーターはSNSで怒りを表している。

「オレたちは歴史をつくっている。ボローニャの歴史を」
「ミランの試合がこれほど酷いのを見るのは、先週ぶりだな」
「モンテッラのミランとジャンパオロのミランの中間。大目に見て」
「コンセイソンはブロッキ以来の最悪の監督。ベルルスコーニ後の時代で最悪のミラン」
「ミランの目の前でボローニャがトロフィーを掲げるなんて、あり得ないことのトップ３に入る」
「ジョアン・フェリックスのどこにカカらしさがある？後継者として加入というが、どこが？」
「テオはミランに約1000万ユーロ（約16億円）だけじゃなく、コッパ・イタリアの代償も払わせた」
「2005年はチャンピオンズリーグ決勝でサッカー界トップのひとつを相手に敗れた。決して忘れない。そして2025年はコッパ・イタリア決勝でそこいらのチームに負け。これは３日で忘れる」

　同紙によれば、ジョルジョ・フルラーニCEOは「否定できない。スーペルコッパで優勝したが、今季は失敗のシーズンだ」と嘆いた。

「我々は設定した目標からかけ離れている。まだ（リーグ戦で）２試合あり、最善の終わりを目ざそう。サポーターの失望は分かる。様々な過ちがあった。前を見て、期待する場に戻るために修正しなければいけない」

　コンセイソン体制にも終止符を打ち、監督とスポーツディレクタ―を招へいし、新たな体勢で来季に臨むと言われているミラン。2025-26シーズンはファンを笑顔にさせられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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