結果と内容がリンクしない時期を乗り越える
ゴールデンウィークに入る前の時点で、青森山田は開幕4試合で一度も勝利がない状況だった。
4月にU-18高円宮杯プレミアリーグEASTが幕を開けたが、同5日の初戦でFC東京U-18に1−2で敗北。翌週の第2節からは3試合連続で無得点が続き、いずれも0−1で敗れた。昨年度のEAST王者・横浜FCユース、昨季の選手権覇者・前橋育英、今季の優勝候補と目される鹿島アントラーズユースはいずれも力があったとはいえ、青森山田にとってはまさかの結果だった。
4試合が終わって順位は最下位。直近10年で夏のインターハイを1回、冬の選手権を4度、プレミアリーグEASTを3度(うち2回はWEST王者を倒しての日本一)達成した常勝軍団からすれば、近年稀に見る事態となった。
しかし、内容が決して悪かったわけではない。前橋育英の山田耕介監督も「青森山田は良い」と賛辞を送ったように、低調なパフォーマンスを見せていたわけではなかった。
では、なぜ開幕4連敗となったのか。チームを預かる正木昌宣監督は悪夢の4月をこう振り返る。
「今年は開幕前から手応えを得ていたけど、リーグがスタートしてからは先制点が取れなかった。先制点が取れず、前がかりになったところで失点する。その展開があまりにも多すぎたんです」
主力に怪我人が出ていた影響もあるが、とにかく先にゴールが奪えない。自慢のセットプレーも鳴りを潜め、リードを許して自滅する悪循環に陥っていた。
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4月にU-18高円宮杯プレミアリーグEASTが幕を開けたが、同5日の初戦でFC東京U-18に1−2で敗北。翌週の第2節からは3試合連続で無得点が続き、いずれも0−1で敗れた。昨年度のEAST王者・横浜FCユース、昨季の選手権覇者・前橋育英、今季の優勝候補と目される鹿島アントラーズユースはいずれも力があったとはいえ、青森山田にとってはまさかの結果だった。
4試合が終わって順位は最下位。直近10年で夏のインターハイを1回、冬の選手権を4度、プレミアリーグEASTを3度(うち2回はWEST王者を倒しての日本一)達成した常勝軍団からすれば、近年稀に見る事態となった。
しかし、内容が決して悪かったわけではない。前橋育英の山田耕介監督も「青森山田は良い」と賛辞を送ったように、低調なパフォーマンスを見せていたわけではなかった。
では、なぜ開幕4連敗となったのか。チームを預かる正木昌宣監督は悪夢の4月をこう振り返る。
「今年は開幕前から手応えを得ていたけど、リーグがスタートしてからは先制点が取れなかった。先制点が取れず、前がかりになったところで失点する。その展開があまりにも多すぎたんです」
主力に怪我人が出ていた影響もあるが、とにかく先にゴールが奪えない。自慢のセットプレーも鳴りを潜め、リードを許して自滅する悪循環に陥っていた。
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4連敗を喫したため、選手たちは自信を喪失。良い試合をしているけど、勝ち切れない――。その状態が続けば、メンタル面がより落ちてしまう可能性もあった。「選手たちに足りていなかったのは自信」と言い切った指揮官は、基本に立ち返ることを説いたという。
「やっているサッカーは間違っていない。そういう意味では『悪くないのに勝てない』という言葉が一番怖い。だから、選手たちにはもっと細部にこだわるべきだと伝え、最後の最後でシュートブロックにいくことや、ゴール前も綺麗に崩すのではなく雪崩れ込んでいくような圧を求めた」
その意味では第5節の柏レイソルU-18戦(2−0)で今季初白星を挙げた事実は、チームにとって特効薬となった。勝点3を掴み、選手たちの自信も回復。勝利の余韻に浸ったことで翌日の練習で多少気の緩みも出たが、そこは百戦錬磨の正木監督が喝を入れて雰囲気を締め直した。
上り調子で迎えた第6節の東京ヴェルディユース戦は、取り戻した自信を確信に変えるうえで、どうしても落とせない。
GWの最後に行なわれた6日のアウェーゲームで、青森山田は序盤から相手を飲み込んだ。技術力で勝る相手を高強度の守備で封じ、攻撃では縦に速い仕掛けとセットプレーでゴールに迫っていく。
17分にCKからCB大場光翔(3年)が頭で先制点を決め、44分には相手のミスを好機に結びつけて最後はFW深瀬幹太(3年)がネットを揺らした。後半も落ちず、57分に深瀬が加点。最終盤に1点を失ったものの、U-18代表のCB月舘汰壱アブーバクル(3年)を軸に身体を張った守りで凌いで今季初の連勝を飾った。
ただ、終わりではない。まだ順位は下位。勝ち続けなければ、自分たちの定位置には戻れない。キャプテンのGK松田駿(3年)は言う。
「2連勝した点は自信になる。でも、安心せずに初心に立ち返って戦いたい」
復活の狼煙を上げた常勝軍団は慢心せず、より高みを目ざして走り続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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上り調子で迎えた第6節の東京ヴェルディユース戦は、取り戻した自信を確信に変えるうえで、どうしても落とせない。
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