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4万9991人が集った国立で千葉が痛恨の敗戦。大宮との上位対決に敗れるも響いた“ジェフコール”

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2025年05月06日

10人になった後も攻めたが

国立でのゲームで大声援を受けた千葉だが、大宮に1-2で敗戦。試合後にはエールや叱咤激励の声が飛んだ。(C)SOCCER DIGEST

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[J2第14節]千葉 1-2 大宮/5月6日/国立競技場

 J2で首位を走る千葉が、ホームとして国立競技場で3位の大宮との一戦を開催し、4万9991人の観衆を呼んだが、1-2で悔しい敗戦を喫した。

 大一番とあって試合の入りはやや浮足だったか、開始5分に大宮のデザインされたCKから失点。23分には左サイドのクロスからFW石川大地が頭で決めて同点に追いついたが、53分にはCB鈴木大輔が高い位置でボールを奪うも、MF横山暁之とパス交換をした直後に相手に捕まりカウンターを許すと、最終的にはオウンゴールで勝ち越し点を奪われた。

 さらに72分にはカルリーニョス・ジュニオが味方のクロスに飛び込んだ際に手を出してしまい、2枚目のイエローで退場。最後まで同点ゴールを目指して攻めたが、1-2で競り負けた。

「いろんなことが起きたゲームでした。まず1-1に追い付いて後半に喫した失点は、自分たちにとっては相当反省しなくてはいけません。僕個人もそうですし、選手も、相手はカウンター、奪った瞬間を狙っているところは明確に分かっていたなかで、起こしてしまった部分がありました。

 もちろんホームゲームですし、自分たちが勝ちに行くんだという気持ちがあると、前がかりになるのは分かりますが、それでもそこは反省しなくてはいけない。

 あとはカル(カルリーニョス・ジュニオ)のところはロッカーでも伝えましたし、本人的に相当な迷惑をかけたなと、反省してもらわないといけないというところです。その2点は自分も、そしてチームとして、個々で反省しなくてはいけません」

 小林慶行監督も後悔を口にした。もっとも指揮官はこうも続けた。

「ただ、ゲームを通しての総括という部分では選手を誇りに思います。それくらいのパフォーマンスだったと思います。それを生み出してくれたのはひとり少なくなったあとのサポーターの力だったのかなと感じます。あれだけのパフォーマンスを選手がしてくれて、それを作ってくれたサポーターがいて、これを結果に結び付けられなかったことが悔しいです」

 キャプテンのCB鈴木大輔も吐露した。

「(大観衆のなかでのゲームは)選手として幸せで、喜びを噛みしめてプレーしました。集まってくれた人たちに、感謝の気持ちを伝えるには最後まで熱く戦う姿を見せることだと思っていたので、なんとしても表現していこうと話してましたが、結果が付いてこなくて残念です」

 それでも今季、17年ぶりのJ1復帰を目指す千葉は快進撃を続け、首位を走る。20年ぶりの国立でのゲームには敗れ、今季2敗目を数えたとはいえ、試合後の挨拶では“ジェフコール”とともに叱咤激励の声が飛んだ。結果にはつながらなかったが、10人になっても何度もチャンスを作り最後まで諦めなかった姿勢、失点をしてしまったが果敢に前に出る勇気は、観ている人に伝わったとも言えるのだろう。

 この日の結果で2位の仙台とは勝点4差、3位の大宮とは勝点5差、4位の今治とは勝点7差となった。そしてここからは今治戦(5月11日/アウェー)、仙台戦(5月17日/ホーム)、長崎戦(5月25日/アウェー)と、難しい試合が続いていく。

【動画】千葉・石川大地のゴール

5万人近い観衆が。スタジアムには素晴らしい雰囲気が広がった。(C)SOCCER DIGEST

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 それでも小林監督も前を向いた。

「これだけの大観衆の前でナショナルスタジアムで相当なパワーを使って、この結果になってしまった。選手たちはもちろん空っぽです。でも日程的には連戦で、次はアウェー。そこに今日たくさんのパワーを与えてくれたサポーターたちは足を運んでくれるのは難しいと考えた時に、自分たちの足でしっかり戦って自分たちの内側から湧き出るパワーで戦っていかなければいけない。そこが重要になります。

 ロッカーで共有しましたが、誰もが悔しいですし、顔も上がらないですが、(大宮戦は)リーグ戦のなかの1試合。今までやってきたことを、オフ明けからみんなでやっていくことができるかが大事です」

 そして鈴木も「自分たちの目標を考えたらここで連敗しないことがすべてだと思いますし、これからこの順位のままいくと、こういうビッグゲームというのはシーズンのなかでなん試合も出てくると思うので、その時に今日の経験が活きるように前を見てやっていきたい」と続けた。

 多くの声援を背に、千葉が悲願のJ1復帰を果たせるか注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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