セットプレーでの決勝点で勝ち切る
[J1第12節]鹿島 1-0 名古屋/4月25日/県立カシマサッカースタジアム
鹿島にとっては記念すべきゲームとなった。
名古屋をホームに迎えた一戦、前半は苦戦を強いられながら、54分にセットプレーから知念慶が押し込んで1ー0の勝利。これでJ1最速の通算600勝に到達した。
クラブのレジェンドであるジーコ氏が見守るなかで、しっかり勝ち切った姿はやはり“アントラーズらしさ”と言えるのだろう。
「前半はうちのゲームだったけど、セットプレーでやられた。これぞ鹿島という形だった」
名古屋の選手たちが口々にそう漏らしていたのも印象深い。
Jリーグ開幕戦でも組まれた名古屋とのカードで記録を達成したのも何かの縁か。その開幕時には高卒ルーキーで、今季から就任した鬼木達監督も、「普段そういう記録はあまり気にしないと言っていますが、やはり感慨深いものがあります。このような記録のかかった試合にジーコさんがスタジアムに来た。1勝目の瞬間を私はスタンドから観ていました。そういう意味で言うと、ジーコさんが来日したタイミングで勝てて良かった。少しホッとしています」と笑顔を作った。
【動画】鹿島・知念の決勝弾!
鹿島にとっては記念すべきゲームとなった。
名古屋をホームに迎えた一戦、前半は苦戦を強いられながら、54分にセットプレーから知念慶が押し込んで1ー0の勝利。これでJ1最速の通算600勝に到達した。
クラブのレジェンドであるジーコ氏が見守るなかで、しっかり勝ち切った姿はやはり“アントラーズらしさ”と言えるのだろう。
「前半はうちのゲームだったけど、セットプレーでやられた。これぞ鹿島という形だった」
名古屋の選手たちが口々にそう漏らしていたのも印象深い。
Jリーグ開幕戦でも組まれた名古屋とのカードで記録を達成したのも何かの縁か。その開幕時には高卒ルーキーで、今季から就任した鬼木達監督も、「普段そういう記録はあまり気にしないと言っていますが、やはり感慨深いものがあります。このような記録のかかった試合にジーコさんがスタジアムに来た。1勝目の瞬間を私はスタンドから観ていました。そういう意味で言うと、ジーコさんが来日したタイミングで勝てて良かった。少しホッとしています」と笑顔を作った。
【動画】鹿島・知念の決勝弾!
一方で、チームは改革の真っ只中だ。川崎時代、技術力や魅せるサッカーで数々のタイトルを獲得してきた鬼木監督は、ひとつのトラップ、ひとつのパスなどにこだわる緻密なスタイルを目指しているが、それは一朝一夕でできるものではない。
ただ、この日はチーム随一の攻撃センスを放つMF荒木遼太郎を4-4-2の左サイドハーフで先発させ、後半からは4-2-3-1に変更して荒木を本職とも言えるトップ下で起用。決勝弾は彼のプレースキックをCB植田直通が頭で折り返し、知念が決めたものだった。
現状では怪我人が続き、苦しい台所事情を強いられているが、これまで出番が限られてきた荒木らを組み込んだ形を活かしていければ、さらにチームとしての可能性を広げられるのだろう。鬼木監督に想いを聞けば、こうも返ってくる。
「相手が狙いをもってプレスをかけに来ても(荒木は)ひとりでかわせたり、スピードを使わずに時間を作れたり、ボールを受けることを好む選手です。そういうものを常に出してくれる。今日のゲームで言うと、そこは非常に効果がありました。
また、守備のところでもやることをやってくれているからこそ、今の立ち位置になっている。攻撃でも守備でも、どんどん貢献してほしいです。最後のところで、ボールをためることができたり、そのクオリティのところ。パススピードが速いほうがいいのか、ゆっくりがいいのか。そういうところとパスコースも非常に良かった。あとは、ゴールに直結するところでまた顔を出せると、もうひと伸びするかなと思っています。非常にいいパフォーマンスだったと思っています」
セットプレーなどを活かし、確実に勝点を積み重ねている点は大きい。どんなに内容が芳しくなくても、戦う姿勢を前面に押し出し、終わってみれば鹿島が勝っているというかつての姿も表現できる試合も少しずつ増えている。
そうした原点回帰を大切にしながら、技術力を活かした魅力的なサッカーを目指す。600勝を達成したゲームは、その両面を感じさせる一戦でもあった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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ただ、この日はチーム随一の攻撃センスを放つMF荒木遼太郎を4-4-2の左サイドハーフで先発させ、後半からは4-2-3-1に変更して荒木を本職とも言えるトップ下で起用。決勝弾は彼のプレースキックをCB植田直通が頭で折り返し、知念が決めたものだった。
現状では怪我人が続き、苦しい台所事情を強いられているが、これまで出番が限られてきた荒木らを組み込んだ形を活かしていければ、さらにチームとしての可能性を広げられるのだろう。鬼木監督に想いを聞けば、こうも返ってくる。
「相手が狙いをもってプレスをかけに来ても(荒木は)ひとりでかわせたり、スピードを使わずに時間を作れたり、ボールを受けることを好む選手です。そういうものを常に出してくれる。今日のゲームで言うと、そこは非常に効果がありました。
また、守備のところでもやることをやってくれているからこそ、今の立ち位置になっている。攻撃でも守備でも、どんどん貢献してほしいです。最後のところで、ボールをためることができたり、そのクオリティのところ。パススピードが速いほうがいいのか、ゆっくりがいいのか。そういうところとパスコースも非常に良かった。あとは、ゴールに直結するところでまた顔を出せると、もうひと伸びするかなと思っています。非常にいいパフォーマンスだったと思っています」
セットプレーなどを活かし、確実に勝点を積み重ねている点は大きい。どんなに内容が芳しくなくても、戦う姿勢を前面に押し出し、終わってみれば鹿島が勝っているというかつての姿も表現できる試合も少しずつ増えている。
そうした原点回帰を大切にしながら、技術力を活かした魅力的なサッカーを目指す。600勝を達成したゲームは、その両面を感じさせる一戦でもあった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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