A・ウィリアムズとアザールに欠場の可能性が。

故障者/ウェールズ=なし ベルギー=なし
出場停止/ウェールズ=なし ベルギー=ヴェルメーレン

ここまでベイル(左)は3ゴール・0アシスト、アザール(右)は1ゴール・3アシスト。エースの大役を果たし、チームを勝利に導くのは? (C)Getty Images
EURO2016
準々決勝
7月1日(金)/21:00(日本時間:28:00)/リール
ウェールズ×ベルギー
主審:ダミル・スコミナ(スロベニア)
【注目ポイント】
●同グループだった予選はウェールズが勝ち越し
●ベルギーはヴェルメーレン不在の守備に不安
【試合展望】
4試合を戦い終えた両チームの集計データから見えてくるのは、ベルギーの優位性だ。総ゴール数(8対7)、総シュート数(84対44)、枠内シュート数(31対22)、ポゼッション・アベレージ(51%対46%)、パス成功率(86%対79%)と、攻撃力の高さを示す数値は軒並みベルギーが上回っている。
ただ、だからといってウェールズの敗戦を予想するのは短絡的に過ぎる。ベルギーとの相性は、決して悪くはない。5バックに近い布陣で粘り強く守り、ボール奪取後はベイルとラムジーの個人技を活かしたスピーディーなカウンターで迫る堅守速攻のスタイルは、チームの重心が高いベルギーと噛み合わせが良いだろう。
実際、同グループだった予選ではベルギー相手に1勝1分け(0-0、1-0)と勝ち越しているのだ。ウェールズが予選の再現を演じる可能性は十分にある。
懸念は、ラウンド・オブ16の北アイルランド戦で肩を負傷したA・ウィリアムズのコンディション。守備の要であり、キャプテンとしてもチームを支えるA・ウィリアムズが欠場するようなら、ベルギーの圧倒的な攻撃力に屈してしまうかもしれない。
難敵ハンガリーに4点を叩き込んで勝ち上がったベルギーは、ついに輝きを放ったアザールがその試合で太ももを痛め、28日と29日のトレーニングを休んでいるのが気がかり。そのうえ、ヴェルメーレンが累積警告で出場できず、前日練習で足首の靭帯を痛めたヴェルトンゲンの欠場が決定的となったDFラインをどう構成するかという小さくない悩みを抱えている。
左SBはFWルカクの実弟J・ルカクを、CBは逸材デナイエルを代役に据えるプランが有力ながら、だれを起用するにしても組織的な完成度は大きく落ちるはずだ。
予選の2試合をいずれも完封されたウェールズに対して、苦手意識を抱いている可能性もある。無得点のまま後半に突入し、焦って前がかりになったところをカウンターで突かれて失点を喫する。避けたいのは、そんな展開だ。
ルカク、ナインゴラン、アルデルワイレルド、そして大黒柱のアザールと日替わりで主役が誕生するここまでの流れは悪くない。まずは先制点。そのハードルをクリアすれば、史上初のベスト4進出へグッと近づくはずだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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7月1日(金)/21:00(日本時間:28:00)/リール
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主審:ダミル・スコミナ(スロベニア)
【注目ポイント】
●同グループだった予選はウェールズが勝ち越し
●ベルギーはヴェルメーレン不在の守備に不安
【試合展望】
4試合を戦い終えた両チームの集計データから見えてくるのは、ベルギーの優位性だ。総ゴール数(8対7)、総シュート数(84対44)、枠内シュート数(31対22)、ポゼッション・アベレージ(51%対46%)、パス成功率(86%対79%)と、攻撃力の高さを示す数値は軒並みベルギーが上回っている。
ただ、だからといってウェールズの敗戦を予想するのは短絡的に過ぎる。ベルギーとの相性は、決して悪くはない。5バックに近い布陣で粘り強く守り、ボール奪取後はベイルとラムジーの個人技を活かしたスピーディーなカウンターで迫る堅守速攻のスタイルは、チームの重心が高いベルギーと噛み合わせが良いだろう。
実際、同グループだった予選ではベルギー相手に1勝1分け(0-0、1-0)と勝ち越しているのだ。ウェールズが予選の再現を演じる可能性は十分にある。
懸念は、ラウンド・オブ16の北アイルランド戦で肩を負傷したA・ウィリアムズのコンディション。守備の要であり、キャプテンとしてもチームを支えるA・ウィリアムズが欠場するようなら、ベルギーの圧倒的な攻撃力に屈してしまうかもしれない。
難敵ハンガリーに4点を叩き込んで勝ち上がったベルギーは、ついに輝きを放ったアザールがその試合で太ももを痛め、28日と29日のトレーニングを休んでいるのが気がかり。そのうえ、ヴェルメーレンが累積警告で出場できず、前日練習で足首の靭帯を痛めたヴェルトンゲンの欠場が決定的となったDFラインをどう構成するかという小さくない悩みを抱えている。
左SBはFWルカクの実弟J・ルカクを、CBは逸材デナイエルを代役に据えるプランが有力ながら、だれを起用するにしても組織的な完成度は大きく落ちるはずだ。
予選の2試合をいずれも完封されたウェールズに対して、苦手意識を抱いている可能性もある。無得点のまま後半に突入し、焦って前がかりになったところをカウンターで突かれて失点を喫する。避けたいのは、そんな展開だ。
ルカク、ナインゴラン、アルデルワイレルド、そして大黒柱のアザールと日替わりで主役が誕生するここまでの流れは悪くない。まずは先制点。そのハードルをクリアすれば、史上初のベスト4進出へグッと近づくはずだ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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