アイダルの負傷を受けて交代出場
[J1第5節]川崎 3-3 横浜/4月9日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
打ち合いとなった川崎と横浜の“神奈川ダービー”。ともに取られれば奪い返す、意地の張り合いを示す一戦となった。
4月6日の町田戦から中2日、横浜とともにサウジアラビアで集中開催されるACLエリートの準々決勝以降の戦いも控える川崎は大幅にメンバーを入れ替えながら臨んだ。そのなか、試合終盤にプロデビューを果たしたのが、今季U-18から昇格した18歳のCB土屋櫂大だ。
88分、20分ほど前には豪快なミドルを突き刺していたCBセサル・アイダルが足を痛めたのか、交代の必要性が生じると、呼ばれたのが土屋であった。
2-1の状況で訪れた大きな出番。アカデミーの先輩である高井幸大とCBコンビを組み、逃げ切りへ持てる力を発揮しようとしたが、89分には左サイドからのクロスに対して植中朝日のオーバーヘッドを防ぎ切れずに、こぼれ球を天野純に決められ、後半アディショナルタイムには後方に入られた植中をマークし切れず、右サイドのクロスから、最後はヤン・マテウスに押し込まれた。
その後、高井が打点の高いヘッドで、CKから劇的な同点弾をマーク。3-3のスコアでホイッスルを聞くと、土屋の目には悔しさから光るものがあった。
「自分が入って2失点してしまった。この現実をしっかり受け止めないといけないですし、もちろん、めちゃくちゃ悔しいですし、でもこの引き分けに持ち込んでくれたみんなに、この悔しい経験をして、今後のフロンターレの未来ために自分が成長していかないと、今日のために準備してきたみんなに申し訳なく思います。だからこそ明日から難しいですが、上を向いて、今日の結果をしっかり受け止めて、チームのために自分ができることをやっていきたいです」
【動画】川崎・高井幸大の同点弾
打ち合いとなった川崎と横浜の“神奈川ダービー”。ともに取られれば奪い返す、意地の張り合いを示す一戦となった。
4月6日の町田戦から中2日、横浜とともにサウジアラビアで集中開催されるACLエリートの準々決勝以降の戦いも控える川崎は大幅にメンバーを入れ替えながら臨んだ。そのなか、試合終盤にプロデビューを果たしたのが、今季U-18から昇格した18歳のCB土屋櫂大だ。
88分、20分ほど前には豪快なミドルを突き刺していたCBセサル・アイダルが足を痛めたのか、交代の必要性が生じると、呼ばれたのが土屋であった。
2-1の状況で訪れた大きな出番。アカデミーの先輩である高井幸大とCBコンビを組み、逃げ切りへ持てる力を発揮しようとしたが、89分には左サイドからのクロスに対して植中朝日のオーバーヘッドを防ぎ切れずに、こぼれ球を天野純に決められ、後半アディショナルタイムには後方に入られた植中をマークし切れず、右サイドのクロスから、最後はヤン・マテウスに押し込まれた。
その後、高井が打点の高いヘッドで、CKから劇的な同点弾をマーク。3-3のスコアでホイッスルを聞くと、土屋の目には悔しさから光るものがあった。
「自分が入って2失点してしまった。この現実をしっかり受け止めないといけないですし、もちろん、めちゃくちゃ悔しいですし、でもこの引き分けに持ち込んでくれたみんなに、この悔しい経験をして、今後のフロンターレの未来ために自分が成長していかないと、今日のために準備してきたみんなに申し訳なく思います。だからこそ明日から難しいですが、上を向いて、今日の結果をしっかり受け止めて、チームのために自分ができることをやっていきたいです」
【動画】川崎・高井幸大の同点弾
もっとも世代別代表に選ばれる注目株が、18歳にしてデビューというチャンスを掴んだのは、これまでの努力があってこそである。
かつて川崎でCBとしてプレーし、現在はコーチを務める佐原秀樹からも交代前に声をかけられていたが、改めて感謝も口にする。
「毎日毎日、佐原さんもそうですし、いろんなスタッフの方が、マンツーマンでついてくれて、練習をさせてもらっているので本当に感謝しかありません。結果で恩返しできなかったのが悔しい」
試合後に土屋はチームメイトたちから背中を押されたという。
キャプテンの脇坂泰斗も語った。
「先輩である自分たちがリードしないといけない立場。彼ら(若い選手)はよくやっていたと思うので、自分たちの責任だと感じています」
何より、悔しさを感じながら前を向いたそのメンタルにも今後を期待したくなる。
「今日、試合に出るために準備をしてきたつもりなので、それで2失点したということは、自分に足りないものだらけだと思いますし、まだまだ未熟なので、自分にしっかり矢印を向けて、明日から今まで以上にやっていかないと、またピッチに立てることはないと思っているので、プロの世界は甘くない。もっともっと自分自身を見つめて一からやっていきたいです。
ここで顔を上げられないようだと選手として未熟だと思います。なんとかプラスにしていければ、自分のサッカー人生にもプラスにできるはずです」
期待のCBのプロとしての歩みは始まったばかり。多くの選手たちと競争をできる位置に立てたことに意味がある。
タッチラインの外と中では見える世界が大きく異なったはずだ。その経験を活かすことが最も大切なのだろう。
試合後のミックスゾーンで目を赤くしながら、誠実に受け答えをし、チームのことを考えながら自らに矢印を向けた姿に、今は賛辞を送りたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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かつて川崎でCBとしてプレーし、現在はコーチを務める佐原秀樹からも交代前に声をかけられていたが、改めて感謝も口にする。
「毎日毎日、佐原さんもそうですし、いろんなスタッフの方が、マンツーマンでついてくれて、練習をさせてもらっているので本当に感謝しかありません。結果で恩返しできなかったのが悔しい」
試合後に土屋はチームメイトたちから背中を押されたという。
キャプテンの脇坂泰斗も語った。
「先輩である自分たちがリードしないといけない立場。彼ら(若い選手)はよくやっていたと思うので、自分たちの責任だと感じています」
何より、悔しさを感じながら前を向いたそのメンタルにも今後を期待したくなる。
「今日、試合に出るために準備をしてきたつもりなので、それで2失点したということは、自分に足りないものだらけだと思いますし、まだまだ未熟なので、自分にしっかり矢印を向けて、明日から今まで以上にやっていかないと、またピッチに立てることはないと思っているので、プロの世界は甘くない。もっともっと自分自身を見つめて一からやっていきたいです。
ここで顔を上げられないようだと選手として未熟だと思います。なんとかプラスにしていければ、自分のサッカー人生にもプラスにできるはずです」
期待のCBのプロとしての歩みは始まったばかり。多くの選手たちと競争をできる位置に立てたことに意味がある。
タッチラインの外と中では見える世界が大きく異なったはずだ。その経験を活かすことが最も大切なのだろう。
試合後のミックスゾーンで目を赤くしながら、誠実に受け答えをし、チームのことを考えながら自らに矢印を向けた姿に、今は賛辞を送りたい。
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