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「自分はまだ二流」プロ5年目で異例のレンタル継続の大分DF藤原優大が語気を強める「絶対的な存在にならないといけない」

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2025年04月06日

53分に左CKから見事なヘッド弾

今季も大分でプレーする藤原。ここまでの全8試合にフルタイム出場している。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 かつてJ3からJ1までチームを引き上げた名将・片野坂知宏監督が2024年に復帰したが、昨季は16位とまさかの苦境を強いられた大分トリニータ。今季はチーム立て直しを図りつつ、J1昇格プレーオフ圏内の6位以内を目ざして始動した。

 2月16日の開幕戦は北海道コンサドーレ札幌に勝利して白星発進。幸先の良いスタートを切ったが、そこからの5戦はドロー先行の未勝利。勝点を伸ばし切れずに苦しんだなか、3月30日の愛媛FC戦でようやく今季2勝目をゲット。勢いを持って4月5日の大宮アルディージャ戦に挑んできた。

 敵地NACK5スタジアムでの一戦に特別な闘争心を燃やしていたのが、藤原優大だ。ご存じの通り、彼は青森山田高時代から名を馳せたDFで、2021年に浦和レッズ入り。同年夏にSC相模原に育成型期限付き移籍し、以降もFC町田ゼルビア、大分に赴き、今季もレンタル継続中なのである。

「プロ5年目でレンタルに出る選手なんてなかなかいないと思うし、(浦和から)期待されていると僕は感じるので、だからこそ、それに応えたいですね。

 今回は浦和のホームに近い試合で、泊まったホテルも寮や(練習場の)大原に近くて、感慨深いものがあった。ウガさん(宇賀神友弥)も来てくれたんで、『今日はやってやろう』という気持ちがありました」と本人も言う。

 藤原の強い思いもチーム全体を後押ししたのか、この日に大分は非常に良い入りを見せた。基本布陣は3-1-4-2だが、攻撃時は4バックにシフト。可変スタイルで大宮を押し込み、20分には縦に速い攻めからエースFW有馬幸太郎が先制点を手に入れた。

 しかしながら、直後のプレーで豊川雄太に同点弾を許してしまうのが、今の大分の脆さだ。GKのロングキックをオリオラ・サンデーがつなぎ、これを受けた豊川に突破されてゴールを割られた。
 
 内容的には大宮を圧倒しながら前半は1-1。藤原は「自分のゴールで勝ち切れるような試合を作りたい」と再び意欲を高めて後半に突入。すると、53分に左CKから見事なヘッド弾を決めてみせる。2-1とリードすることに成功したのだ。

 だが、そこから大宮が藤井一志やファビアン・ゴンザレス、カプリーニら持ち駒を投入し、攻撃のギアを一気にアップしてくると、大分はズルズルと下がり、防戦一方になってしまう。76分に献上したPKはGK 濵田太郎がセーブし、事なきを得たが、その後も試合を落ち着かせられなかった。

「勝って逃げ切るというところでバタバタ感が生まれてしまう。やっぱりリーダーが欲しいなと思います」と片野坂監督も注文をつけていたが、今の大分は清武弘嗣、野村直輝の両ベテランがいないとゲームコントロール力が一気に低下する。

 清武は今週の練習で負傷してベンチ外となり、この日に先発した野村も81分に下がっていたから、終盤は相手の圧を受け続ける状況に陥ったのだ。

 そして迎えた後半のアディショナルタイム。大宮の泉柊椰の突破からマイナスのクロスが入り、カプリーニが左足シュート。藤原は彼の前に立って防ごうとしたが、ゴールを割られ、2-2のドローで試合は終了する。大分は“勝点2”を逃す形になったのだ。

「ここで勝点3を取れていたら、上も見えてきていたし、今日は勝てる試合だった。そういうなかで勝てないのが今のチームのレベルだし、自分のレベルでもある。3枚の真ん中でやらせてもらっているなかで最後に失点してしまうのは僕の責任。自分はまだ二流だなと感じる。この大宮で勝ちたかったです」と、背番号34は心底、悔しがっていた。

【動画】セットプレーからヘッドで流し込む! 藤原優大の今季初弾
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