現役時代に2002年の日韓ワールドカップに出場し、欧州クラブでもプレーした戸田和幸氏が、鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。森保一監督が率いる日本代表について語った。

　バーレーンに勝利し世界最速で北中米W杯出場を決めた３月シリーズのメンバーには、これまでと同様に多くの欧州組が名を連ねた。

　戸田氏は「ヨーロッパでプレーする選手がこれだけ増えて、みんな良いレベルでプレーできていると、ここから本大会で相手が云々というよりは、この中での競争があって、その中で“トップが誰か”とかいうのは、相手によって変わる可能性はありますけど」としたうえで、「そういうことじゃなくて力のある選手が増えているから、普通に純粋に選んで、こうなってるんじゃないのって」と述べる。

「軸でいうと誰になるんですかね？」と鈴木氏が投げかければ、戸田氏は「軸っていう感じじゃないのかもしれない」と応じ、こう続ける。

「何でかというと、みんなレベルが高くて競っているから。ただ、遠藤（航）と守田（英正）みたいな選手がいて、いろんなバランスが取れて、試合の中でも情報発信ができるというのがあると思うので、そういう意味ではすごく頼りにされるんじゃないかな」

　２人はボランチのメインキャストで、「そこに田中碧がどれぐらい割ってくのか」とし、「あとは今、呼ばれてないけど、佐野海舟みたいな選手がいて。ただこの面子を見たら、入れるかどうかは、誰かをどかさなきゃいけない」ともコメントする。

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　鈴木氏が「ブンデスの中でもトップのパフォーマンスを発揮している。もしかしたら」と評価する佐野に関して、戸田氏もその実力を認めているようだ。

「中盤のセンターで、確かにブンデスリーガで良い評価を得られているんですけど、遠藤がいて、守田がいて、田中、あとは旗手（怜央）とかが入っているわけでしょ？ そこに割って入る時に“誰かが”ってなるんでしょうけど。タイプ的には遠藤に近いはずで、入れても、誰もたぶん何も言わないと思います」

　遠藤＆佐野のダブルボランチも可能性としてある。鈴木氏がそう言えば、戸田氏は「相手によっては、あっていいと思います」と同調した。

　間違いなく選考の選択肢が広がり、戦力は充実している森保ジャパン。戸田氏は「良いクラブでプレーしている選手も増えたし、そうなってくると必然的にワールドカップで１つ上を目ざす流れになる」と期待を寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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