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「コカインをやらなければバロンドールを受賞できた」元チェルシー戦士が過去の過ちを激白「孤独で、道を踏み外した…」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2025年03月30日

「キャリアにおける最悪の選択だった」

チェルシー時代の過ちを回想したムトゥ。(C)Getty Images

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 どれだけの天賦の才を持っていても、それを生かせずにキャリアを終えた選手は少なくない。

 元ルーマニア代表のFWアドリアン・ムトゥも、そのひとりと言えるだろう。かつてパルマで中田英寿氏ともプレーしてセリエAで活躍し、チェルシーに移籍したが、2004年にドーピング検査でコカインの陽性反応を示し、長期の出場停止処分を科され、クラブから解雇された。

 その後、ユベントスから誘われ、イタリアの地で再び活躍したムトゥだが、チェルシー時代の過ちがなければ、「バロンドールを受賞し、世界最高選手になることができた」と振り返っている。

 英紙『DailyMail』によると、ムトゥは『Telegraph』紙のインタビューで、「チェルシー時代にコカインをやったことは、キャリアにおける最悪の選択だった」と話した。

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「孤独で悲しかった。でも、うつであっても自分の行為はまったく正当化されなかった。容赦なしだ。それがドラッグに関するチェルシーのポリシーだった。そしてそれはフェアだと思う。自分は間違った。道を踏み外した。そしてその代償を払った。隙を突かれた。その生活に慣れていなかった。準備ができていなかった」

 ムトゥは「個人的にドタバタな時期にチェルシーに移籍し、あまりに多くの言い訳とウソにとらわれた。あまりに若く、あまりに孤独だった」と述べている。

「何度も振り返った。自分は世界最高級の選手だった。そしてそれは1シーズンだけのことじゃなかったと思う。だから、簡単に受賞できたはずだ。でも、悪い選択でそれが阻まれた。そのことで自分を責めないようにしている」

 実際にムトゥがバロンドールを手にできたかは分からない。ただ、キャリアの最中に自らの過ちで大事な時期を棒に振ったことは確かだ。彼の物語は、後進にとって教訓となるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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