消極的な横パスが多すぎだった
日本代表は3月25日にワールドカップ・アジア最終予選の第8節で、サウジアラビア代表と対戦して0-0のドロー。最後まで主導権を握ったが、勝ち切れなかった。
サッカーがボール支配率で勝負が決まるルールなら日本が勝っていたけど、そういうわけではない。結局ゴールを奪えずに終わってしまったのは残念だったね。
相手は相当、日本を研究してきたんじゃないかな。ただサウジアラビアは最近、国内リーグにクリスティアーノ・ロナウドら、ほかの国のスター選手が多くいる影響もあって、母国の選手が試合に出られない問題がある。それが裏目に出て、タレントが減ってきている印象を抱いたね。
また、断食を行なうラマダンの期間が被ってしまったせいかな。相手のコンディションの悪さを感じた。そのなかで日本が終始、ボールを握っていたけど、消極的な横パスが多すぎだったと思う。
すでにワールドカップ出場を決めているし、立場上、日本は無理をしなくていいという共通理解があったのかもしれない。それにしてもちょっと物足りない戦い方だった。バーレーン戦から6人を代えて臨んで、選手を試したのはいいけど、やはり結果が出なければ意味はないよ。
【画像】日本代表のサウジアラビア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 最高点は初スタメンの20歳など4選手。MOMはリンクマンとなった15番
サッカーがボール支配率で勝負が決まるルールなら日本が勝っていたけど、そういうわけではない。結局ゴールを奪えずに終わってしまったのは残念だったね。
相手は相当、日本を研究してきたんじゃないかな。ただサウジアラビアは最近、国内リーグにクリスティアーノ・ロナウドら、ほかの国のスター選手が多くいる影響もあって、母国の選手が試合に出られない問題がある。それが裏目に出て、タレントが減ってきている印象を抱いたね。
また、断食を行なうラマダンの期間が被ってしまったせいかな。相手のコンディションの悪さを感じた。そのなかで日本が終始、ボールを握っていたけど、消極的な横パスが多すぎだったと思う。
すでにワールドカップ出場を決めているし、立場上、日本は無理をしなくていいという共通理解があったのかもしれない。それにしてもちょっと物足りない戦い方だった。バーレーン戦から6人を代えて臨んで、選手を試したのはいいけど、やはり結果が出なければ意味はないよ。
【画像】日本代表のサウジアラビア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 最高点は初スタメンの20歳など4選手。MOMはリンクマンとなった15番
相手が5バックで引いて守ってきたなかで、左サイドの中村は果敢に仕掛けてはいたけど、抜き切る場面が少なかった。3バックのシステムの影響もあって、両ウイングバックが孤立してしまっていたのもよくない。もっとオーバーラップなどの連係を増やすためにも、4バックにしたほうがいいと個人的には感じた。
また20歳の高井がA代表初先発だったね。堂々としたプレーは見せていたけど、相手が引いて守っている展開の試合では、最終ラインの選手はみんな上手く見えるもの。評価するのは難しい。
後半に途中出場した選手たちのパフォーマンスも、相手の守備ブロックを崩すような選手はひとりもいなかった。古橋も旗手も伊東も、効果的な働きはできなかった。チームとして成長して、選手個人も上手くなってきたとは思うけど、絶賛するほどではないとサウジアラビア戦で印象付けられた。
アジアで日本はリスペクトされているから、守備的にくる相手も多いが、ワールドカップに出たら逆に日本が守ってカウンターをする形が増えるはず。攻勢に出られるアジアでオーストラリアとサウジアラビアに勝てなかった(いずれもドロー)ということが、ワールドカップに出る時のヒントになるんじゃないかな。
【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、79歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。
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後半に途中出場した選手たちのパフォーマンスも、相手の守備ブロックを崩すような選手はひとりもいなかった。古橋も旗手も伊東も、効果的な働きはできなかった。チームとして成長して、選手個人も上手くなってきたとは思うけど、絶賛するほどではないとサウジアラビア戦で印象付けられた。
アジアで日本はリスペクトされているから、守備的にくる相手も多いが、ワールドカップに出たら逆に日本が守ってカウンターをする形が増えるはず。攻勢に出られるアジアでオーストラリアとサウジアラビアに勝てなかった(いずれもドロー)ということが、ワールドカップに出る時のヒントになるんじゃないかな。
【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、79歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。
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