森保ジャパンが無敗でアジア予選突破を決めた。

　３月20日、埼玉スタジアムで行なわれた北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、日本代表はバーレーン代表と対戦。徹底的に日本を研究してきたバーレーンのアグレッシブな戦いぶりに手を焼いたが、後半になると交代カードを切りながら主導権を掌握する。そして66分に鎌田大地が先制点を挙げると、87分には久保建英にもゴラッソが飛び出して２対０の快勝。グループＣでの戦績を６勝１分けとした日本は開催国を除いて世界最速となる、８大会連続８度目の本大会行きを確定させた。
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　満員札止めとなった埼スタで現地取材したのが、米ネットワーク『ESPN』のアジアサッカー通記者、ガブリエル・タン氏だ。試合終了後にＸで自撮りムービーを掲載し、終わったばかりの熱戦をレポートした。

　タン記者は「今日の日本は春のはじまりを告げる祝日だが、埼玉スタジアムはとても肌寒かった」と話し出し、「ただ５万8000の大観衆と数百万の日本国民のハートが熱く感じさせてくれた。日本が世界最速でワールドカップ出場を決めたのだ」とコメント。「日本にとってはまったくイージーなゲームではなかった。結果は２対０ながら、バーレーンの抵抗は想像を超えるほど上質なものだったからだ。特に前半は実際にかなり苦しんでいるように見えた」と論じる。
 

　そして同記者は久保のスーパープレーを称える。「サムライブルーを牽引したのはタケフサ・クボだ。どんな場所にも顔を出して違いとなる、途轍もない傑物だった。カマダのゴールを鮮やかなパスでお膳立てすると、みずからゴールも決めて勝利を確実にするなど、まさにチームが必要としていたものを提供したのである」と絶賛した。

　さらに「日本は本大会出場を決めたが、まだ（予選は）３試合も残されている。ハジメ・モリヤスにとっては十分な時間だ。さまざまなゲームプランや何人かの新顔を試すなど、次のワールドカップに向けて正しい方角へ進むための微調整に費やせる」と続けた。

　なお、グループＣの２位以下は依然混沌としている。同日にインドネシアを５対１で下したオーストラリアが勝点10で２位の座をキープしたが、まだまだ６位までのポイント差は「４」と少なく、予断を許さない。日本は来週火曜日、再度埼玉スタジアムで行なわれる第８節でサウジアラビアとの一戦を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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