2025年３月20日、北中米ワールドカップのアジア最終予選で日本代表がバーレーン代表を２-０と撃破。日本らしい連係を見せたのが、66分、先制点のシーンだ。
伊藤洋輝の縦パス→上田綺世の反転からのパス→久保建英のスルーパス→鎌田大地の地面を叩くような技ありシュート。この一連の流れは美しく、まさにパーフェクトだった。
起点となった伊藤は「前を覗けたタイミングで綺世が動き出してくれて、良いボールが入って良かったです」と振り返った。ただ、本人曰く「敵２人に挟まれていたので一か八かなところはありました」。
「綺世が動き出してくれて」
なぜ伊藤は「一か八か」のリスクを承知で縦パスを選択したのか。
「かなりスペースは狭かったので、自ら持ち出して奪われるよりはパスで引っかかったほうがまだいいと考えていて」
DFならではの思考だろう。ドリブルよりもパスのほうが失点に繋がるリスクは低い、そうした考えの基であのプレーを選択したわけだ。結果的に、伊藤の縦パスが先制点のスイッチになったのだから、その選択は結果的に正しかった。
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）
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「かなりスペースは狭かったので、自ら持ち出して奪われるよりはパスで引っかかったほうがまだいいと考えていて」
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