元日本代表DFの名良橋晃氏が、自身のYouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』で、J２の北海道コンサドーレ札幌について語った。

　今季から岩政大樹監督が率いる札幌は、３月15日に行なわれたJ２第５節でブラウブリッツ秋田と敵地で対戦。15分に青木亮太のゴールで先制すると、23分に近藤友喜、48分に家泉怜依の得点でリードを広げ、51分に失点したが、３－１で勝利。開幕からの連敗を４で止め、念願の今シーズン初勝利を飾った。

　この一戦をテレビで解説した名良橋氏は、「札幌がスタメンを代えてきて、ディフェンダーの岡田（大和）選手を今シーズン初めて起用。守備時は４－４－２なんですけど、攻撃時は結構、変幻自在で、システムがあるようでない感じ」とし、その戦いぶりをこう振り返った。

「流動的に相手の立ち位置を見ながら主導権を握る。（ボールを）保持するなかで、秋田は前から圧力をかけてくるチームで、前半は札幌が風上だったんです。握ることもできますけど、比較的シンプルに長いボールも有効的に入れてきたんです。（FWのアマドゥ・）バカヨコ選手が前半から起点になりまくっていて。

（FWの）スパチョーク選手、（両SHの）青木選手、近藤選手あたりが流動的に、どんどん絡みながら、ボランチの高嶺（朋樹）選手、馬場（晴也）選手も絡み、セカンドボールのところの中盤でも札幌が上回って。秋田がやりたいような攻撃を札幌がやっていた前半でした。秋田は何にもできなかった」
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　後半は、ビハインドの秋田が攻勢を強めたが「（DFの）西野（奨太）選手を入れて。押し込まれる展開だったので。完全に後ろを５枚にして。秋田もパワープレーに臨んだんですけど、札幌もしっかりと跳ね返した」。岩政監督の志向するサッカーが実現できるようになったという。

「４連敗していて、後がない状態だった。戦う姿勢、秋田らしいサッカーを札幌がやっていた。シュートブロックとか、身体を張るとか、際の部分で、札幌が上回っていました。システムうんぬんより、やることがはっきりしてきたと思いました」

　５戦目での初白星に、名良橋氏は「手応えを掴んだ勝利だと思います。準備してきたものが、ようやく形となって、浸透しているなかで、１つ勝ったのは大きいと思うので、価値のある勝点３でした」と総括した。

　札幌は次節、23日に愛媛FCと敵地で対戦する。連勝はなるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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