プレミアリーグで首位独走、チャンピオンズリーグでリーグフェーズ首位通過、リーグカップで決勝進出。アルネ・スロット新監督が率いるリバプールが、これほど躍進すると予想していた人はどれだけいただろうか。

　長期政権を築いた名将ユルゲン・クロップの存在はあまりに大きく、「新体制はある程度苦戦を強いられる」と考えていた人は少なくないはずだ。アーセナルのレジェンドOB、ポール・マーソン氏もその１人である。

　現地メディア『GIVE ME SPORT』によれば、マーソン氏は、リバプールがリーグ開幕３連勝して迎えた４節で、ノッティンガム・フォレストに０－１で敗れた際、こう語っていた。

「リバプールは少し退屈だ。スローだと思う。クロップの時は時速100マイルだった。段階を踏んでいるだけのように見える。スピードが足りないよ。もっとスピードを上げない限り、太刀打ちできないだろう。プレミアリーグのチームは、帰陣が非常に速い。特に格下のチームは、カウンター攻撃を仕掛けても、すぐに戻ってくる。この試合を見ていると、『勝つ前に負けない』という姿勢を感じる。それはリバプールではない」
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　ただ、スロット監督のチームは４節以降、連戦連勝。猛烈な強さを発揮し、プレミアリーグでは昨年９月のフォレスト戦以外、一度も負けていない。

『GIVE ME SPORT』は「クラブ史上最高の監督の１人として広く認められているクロップの後任は、アンフィールドに溶け込むのに時間がかかるだろうと多くの人が考えていた。しかし、スロットはその予想を覆し、マーソンを含む多くの人々に、以前の主張を後悔させている」と指摘。さらに、傷口に塩を塗るようにこうも伝えた。

「プレミアリーグに関するマーソンの予想は完全に的外れであるだけでなく、スロットのチームはヨーロッパでも注目の的であると証明されている。彼らは今大会で印象的なパフォーマンスを披露しており、チャンピオンズリーグの優勝候補の一角だ」

　日本代表のキャプテン遠藤航も所属するリバプールは、複数のタイトルを掴み、スロット体制懐疑派だった人々をより強く後悔させられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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