2025年３月８日、悔しい想いをしたFC東京のファン・サポーターは多かったことだろう。ホームの湘南ベルマーレ戦、最終盤の猛攻が実っていれば勝利を手にできたはずだ、と。
０-０で迎えた後半アディショナルタイム、FC東京は二度のビックチャンスを迎えている。まずは90＋１分、高宇洋のシュートが弾かれたボールを仲川輝人がゴール正面から狙うも枠外へ。そして90＋３分には小泉慶のスルーから野澤零温が放ったシュートはゴールポストの右に逸れた。どちらか１本でも決まっていれば、FC東京は勝点３を獲得できた。
試合後、野澤は「あそこで決めないと自分も上に上がれないし、チームも勝てない」と反省を口にした。シュートの場面、ボールが「来ると信じて準備していた」からこそ悔しさが募る。
「決して難しいシュートではなかったので、あそこで決めないとストライカーになりきれない。まだまだ足りない、まだまだ甘い」
「自分の居場所がなくなってしまう」湘南戦で決定機逸の野澤零温が現状に危機感「決して難しいシュートではなかったので、あそこで決めないとストライカーになりきれない」
カテゴリ：Jリーグ
2025年03月08日
「まだまだ足りない、まだまだ甘い」
あのシュートポジションにいる嗅覚は自分でも「持っている」と信じている。それを活かすためにも、「決め切らないといけない」。
「ああいう決定機を決めないと自分自身の存在価値を示せない。短い時間でも点を取って、チームを勝たせるのがストライカーだし。小さなことかもしれないけど突き詰めてやらないと自分の居場所がなくなってしまう」
その悔しさを胸に次に出番が来たら、ゴールを必ず奪ってほしい。
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）
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