いまのところ、答はイエスとノーの中間だ。
ミラレム・ピャニッチをローマから、ダニエウ・アウベスをバルセロナから獲得したユベントス。ハビエル・マスチェラーノはバルサが手放そうとしないが、本人はトリノでの新たな冒険に強く心惹かれているように見える。時間はまだまだある。
そして、クロアチア代表でレアル・マドリーのマテオ・コバチッチ。ユーベの関心は事実だ。はたして移籍は実現するだろうか。
いまのところ、答はイエスとノーの中間だ。マドリーは手放してもいいと考えているし、金銭的にも手が届かないわけではない。だがユーベはまだ、コバチッチがベストの選択かどうかという確信を持っているわけではない。他の選択肢も検討したうえで最終的な決断を下すことになるだろう。
例えば、チェルシーのネマニャ・マティッチはユーベが検討している中盤の新戦力候補のひとりだ。おそらくコバチッチよりもベターな選択肢だろう。中盤にもう1枚加えるとすれば、欲しいのはアンカー/レジスタだ。マティッチはアンカーとして指折りの存在だ。
とはいえ、獲得オペレーションはかなり困難なものになるだろう。最大のネックは年俸で、移籍金も決して安くはない。チェルシーは14年にベンフィカに2400万ユーロ(約33億円)を支払って、一度手放したこのアンカーを買い戻している。それよりも低い金額で譲渡することはあり得ない。
さらに、マンチェスター・ユナイテッドの新監督に就任したジョゼ・モウリーニョが、マティッチを手元に呼び寄せたいと考えている。ユーベはその話が進まないよう祈りつつ、水面下で代理人に接触し、移籍の可能性を話し合うなど着々と動いている。
新シーズン、マティッチがビアンコネーロのシャツを着ているかどうかは、これからのメルカート次第だ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
そして、クロアチア代表でレアル・マドリーのマテオ・コバチッチ。ユーベの関心は事実だ。はたして移籍は実現するだろうか。
いまのところ、答はイエスとノーの中間だ。マドリーは手放してもいいと考えているし、金銭的にも手が届かないわけではない。だがユーベはまだ、コバチッチがベストの選択かどうかという確信を持っているわけではない。他の選択肢も検討したうえで最終的な決断を下すことになるだろう。
例えば、チェルシーのネマニャ・マティッチはユーベが検討している中盤の新戦力候補のひとりだ。おそらくコバチッチよりもベターな選択肢だろう。中盤にもう1枚加えるとすれば、欲しいのはアンカー/レジスタだ。マティッチはアンカーとして指折りの存在だ。
とはいえ、獲得オペレーションはかなり困難なものになるだろう。最大のネックは年俸で、移籍金も決して安くはない。チェルシーは14年にベンフィカに2400万ユーロ(約33億円)を支払って、一度手放したこのアンカーを買い戻している。それよりも低い金額で譲渡することはあり得ない。
さらに、マンチェスター・ユナイテッドの新監督に就任したジョゼ・モウリーニョが、マティッチを手元に呼び寄せたいと考えている。ユーベはその話が進まないよう祈りつつ、水面下で代理人に接触し、移籍の可能性を話し合うなど着々と動いている。
新シーズン、マティッチがビアンコネーロのシャツを着ているかどうかは、これからのメルカート次第だ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。