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ロス五輪世代がU-20W杯に向けた最終関門へ――船越ジャパンはいかにしてU-20アジア杯を勝ち抜くのか。カギを握るのはGS最終節の日韓戦

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2025年02月13日

14日には初戦でタイと激突

4大会連続12回目のW杯出場を目ざすU-20日本代表。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 U-20ワールドカップ(W杯)出場を目ざし、船越優蔵監督が率いるU-20日本代表がU-20アジアカップに挑む。

 2月12日に中国で大会が開幕したなか、日本は14日にグループステージの初戦でタイと激突。そこから中2日の連戦となり、17日にシリア、20日に韓国と相まみえる。グループで上位2チームに入れば、8チームによるノックアウトステージに進む。そこで準々決勝を突破すれば、U-20W杯の出場権を獲得できるレギュレーションだ。

 ロス五輪世代が主軸となる船越ジャパンは初戦のタイ戦に向けて、9日から現地に入って調整を続けている。今回招集されたのは23人。ACLに参戦していたFW神田奏真(川崎フロンターレ)や、8日に行なわれた『FUJIFILM SUPER CUP』の関係でMF中島洋太朗、FW井上愛簾(ともにサンフレッチェ広島)は開幕直前の合流となったなかで、いかにして勝ち上がっていくのか。

 最初のミッションは言うまでもなく、グループステージの突破となる。かつて、中田英寿がペルージャでプレーしていた際に、チームメイトだったブラジル人のエメルソン・ペレイラ監督が率いるタイは、テクニカルなスタイルで勝負をしてくるが、実力では日本に分がある。

 MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)や中島といった選手を軸に攻撃を組み立て、きっちりと初戦で勝利して弾みをつけたい。2戦目のシリアはフィジカルの強さに定評があり、ドイツの下部リーグでプレーする選手も数人招集されている。実力は未知数で情報も乏しく、決して侮れない相手だ。

 そして、キーポイントになりそうなのが、韓国との第3戦だ。1、2戦目の結果次第で状況は変わってくるが、仮に日本と韓国が最終節を前にノックアウトステージ進出を決めていたとしたら、負けられない戦いになる。なぜならば、1位通過と2位通過では話が大きく変わってくるからだ。
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 グループDの日本が準々決勝に進めばC組の1位か2位との対戦となるが、順当に行けばウズベキスタンとイランが勝ち上がってくるだろう。とりわけ、対戦したくないのは前者。イランも難しい相手ではあるが、ウズベキスタンはこの世代で“アジア最強”と言われており、C組を1位で上がってくる可能性が高い。

 もし日本が2位通過となれば、その中央アジアの雄と対戦するかもしれず、この韓国戦がカギを握ると言っても過言ではない。中2日の連戦を考慮したメンバー構成も含め、船越監督がどのようなスタンスで挑むのか注目だ。

 トーナメントは負ければ終わりの一発勝負。次戦を見据えて体力を温存するような余裕はなく、一戦必勝で臨まなければならない。そうした状況下でキーマンになりそうなのが、ゲームチェンジャーの役割を担う選手たちだ。ゴールが欲しい状況は必ず訪れる。拮抗した展開で誰が流れを変えるのか――。期待したいのは井上とFW高岡怜颯(日章学園/サウサンプトン加入内定)だ。

 ともに一昨年秋のU-17W杯に出場しており、国際経験も豊富。井上は推進力と身体の強さ、高岡は機動力と決定力が持ち味で、短い時間でも仕事ができる。特に高岡は23年夏のU-17アジア杯、同年秋のU-17W杯でスーパーサブの役割を担っており、アグレッシブな姿勢とゴールに向かう心意気はチームで群を抜く。

 最後まで諦めないプレーも魅力で、ピッチに立てばプラスの影響を与えられる。追いかけるような展開に陥らないことがベストだが、状況をひっくり返す局面では彼らのプレーに期待したい。

 開幕まであと1日。重圧はあるが、選手たちに気負いはないはず。「選手が大会を楽しみにしている。みんな意気揚々としている印象」と船越優蔵監督は言う。4大会連続12回目のW杯出場を目ざし、ロス五輪世代が大一番に挑む。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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