ベティスが現地時間１月25日、マンチェスター・ユナイテッドのブラジル代表FWアントニーが、今季終了までの期限付きで加入すると発表した。

　注目を集めているのが、アントニーの加入発表映像だ。SNS全盛の今は、ある程度の予算をかけて凝ったムービーを制作するケースが多いなか、「あまりにチープ」と反響を呼んでいる。

　具体的には、スタッフがサンパウロ時代、アヤックス時代、ブラジル代表、マンチェスター・ユナイテッド時代の写真を順に見せていった後に、ベティスのユニホームを着たアントニーの顔が見られるという、極めてシンプルかつ手作り感満載のものだ。

　抜群のインパクトゆえに英紙『Daily Mail』も着目しており、「マン・ユナイテッドからレンタル移籍のアントニー、ベティスのお披露目ビデオが『史上最悪』と酷評される」と題した記事を掲載。「移籍発表の動画は大掛かりなものが多いが、これは違う」と綴っている。

「アントニーのベティスでのお披露目ビデオは、史上最悪の可能性がある。これは、ラ・リーガのクラブが、マンチェスター・ユナイテッドのスターがローンで加入する事実を明かすために制作した、『学校の課題』レベルのビデオを見たファンの評価だ。

　移籍をアナウンスするビデオは、現代ではハリウッドスタイルの大作となり、大抵多くの人が関わり、数千ポンドが投じられている。ただベティスは、アントニーの移籍にまつわるいくつかのコンテンツでは最高の努力を払ったが、日曜日に公開されたビデオでは少し手を抜いたようだ」
【動画】逆に新しい…時代に逆行するアントニーのお披露目映像

　同紙はそのうえで、「あまりの安っぽさにファンは唖然としている」と伝え、SNS上でのコメントを紹介している。

「フットボール史上最悪のお披露目の１つに違いない」
「誰かが学校の課題で寝室でやったみたいだ」
「これが公式のビデオであるはずがない」
「何を期待しているんだ。彼を獲得するために全予算を使い果たしたのだから、マーケティング部門は非常にクリエイティブにならざるを得なかったんだ」
「写真の後ろに誰が立っているのか見るのを待つのは、とても緊張した！」

　何はともあれ、これだけ話題になれば、コスパを考えてもマーケティング的には大成功と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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