マンチェスター・シティからミランに期限付き移籍したカイル・ウォーカーが１月27日、ミランの幹部ズラタン・イブラヒモビッチ氏と共に会見に出席した。クラブ公式サイトが発言を伝えている。

　34歳のイングランド代表DFは、2017年夏に名将ジョゼップ・グアルディオラが率いるシティに加入。それ以来、主将も担い、６度のプレミアリーグ制覇をはじめ、数々のタイトル獲得に貢献してきた。しかし、チームが苦戦する今季は散発的な出場に留まるなか、初の海外挑戦を決断した。

　イタリアで新たな一歩を踏み出すウォーカーは、「ミランにいられるなんてファンタスティックだ。素晴らしいチャンスを掴んだし、自分のキャリアを続けるための野心的な選択だ」と熱い思いを明かした。

「経験とリーダーシップを活かし、後押しすることで貢献したい。今シーズンは山あり谷ありだった。規律、ハングリー精神、情熱的なプレー、勝利への欲望だけでなく、もっと一貫性が必要だ。試合に勝つために自分たちにプレッシャーをかけなければならない」

　現在セリエAで７位のミランは、昨年末にパウロ・フォンセカを成績不振で解任し、セルジオ・コンセイソンが新たな指揮官に。すると就任２戦目でインテルを下し、スーペルコッパ・イタリアーナを制すなど、復調の兆しを見せている。
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「クラブは僕に野心や重要なプロジェクトを見せてくれた。スーペルコッパ・イタリアーナで優勝したのは良い兆候だし、チャンピオンズリーグでも好調だ。しかし、リーグでの改善が必要だ。僕の年齢と経験があれば、若手を引っ張っていける。それに他にもリーダーはいる。辛抱強くやっていかないとね。監督の交代があった。コンセイソンはチーム作りについて素晴らしいアイデアを持っていて、両手を広げて僕を歓迎してくれている。

　新しい経験をしたかったんだ。適切なタイミングで適切なクラブだ。イブラヒモビッチとは何度も電話で話したし、素晴らしい選手や指導者たちがいる。イタリアでも違いを見せたいね。グアルディオラと話すのは簡単ではなかったよ。もっとも、僕らは高いレベルで互いに尊敬し合っている。共に多くを勝ち取ってきたんだ。シティは僕の家族だったし、みんな僕の振る舞いを評価してくれていたと思う。でも今はミランだけを考えている。イタリア語を学びたいし、海外でも勝ちたい」

　イブラヒモビッチ氏も「カイル・ウォーカーを紹介する必要はない。ピッチ内外でリーダーで、個性に溢れている。我々に多くのものを与えてくれるだろうし、チームにとって重要な存在になると確信している」と伝えたように、ウォーカーへの期待は極めて大きい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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