北中米ワールドカップのアジア最終予選で強さを見せつけている日本代表。堂安律や三笘薫らアタッカーをウイングバックに配する攻撃的な３バックシステムが上手く機能し、勝点（16）はもちろん得失点差（20）でもグループCの他国に圧倒的な差をつけている。
ただ、アジア予選とは別次元のワールドカップ本大会に出場できたとして、攻撃的な３バックシステムが有効かは未知数だ。いわゆる強豪国を相手に日本が攻め込む展開は考えにくく、そうなると、オープンな打ち合いは得策ではない。
そうした観点、つまり“対世界”という視点になった場合、識者の河治良幸氏が戦術的キーマン候補に挙げたのは以下の２人だった。
「ひとりは前田（大然）選手。そして右ウイングバックでは菅原（由勢）選手。前田選手は三笘選手や中村（敬斗）選手と違う味を出すことができて、菅原選手は堂安（律）選手や伊東（純也）選手よりも守備面で計算が立ちます」
強豪国を相手に攻め込む展開は考えにくい
実際、前田は今回の最終予選でも激しいプレスや素早いチェイシングなどで良い仕事をしており、菅原も直近の中国戦で巧みにバランスを取っていた。
2026年北中米ワールドカップで例えば優勝候補と対戦した際、３バックシステムで戦うと仮定して、右ウイングバックに菅原、左ウイングバックに前田を先発させて、勝負どころで堂安や伊東、三笘や中村を起用したほうが相手は嫌がると、そんな見方もできるかもしれない。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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