「今は内容の濃い練習ができている」シャビ前監督を憤慨させたペドリの“フリック称賛”。昨季との違いは?「チームは大きく進化した」【現地発コラム】
カテゴリ:連載・コラム
2024年10月05日
「試合前にゴールを決めると宣言したんだ」
昨シーズン、シャビ監督の解任の引き金を引いたチームを挙げるとすれば、それはジローナだろう。ジョアン・ラポルタ会長はモンジュイックで2-4の惨敗を喫した後、幹部たちが「本音では解任を望んでいた」と述懐するほどの大きなショックを受け、モンティリビでまたしても2-4で敗れた後は「こんなはずはない」と怒りを露にした。
結局、ラポルタの堪忍袋の緒が切れて、シャビは解任され、スポーツ部門で、「我々はついに本物の監督を手に入れた」と安堵の声が上がるハンジ・フリックが後任に就いた。
その監督交代の効果で、今シーズンのカタルーニャダービー第1ラウンドはバルサに軍配が上がり(4-1)、ジローナのミチェル監督は辛酸を舐め、ラポルタは祝福した。
監督交代を祝っているのは、選手たちも同様だ。バルサの4点目を決めた後、ペドリがフリックのもとに駆け寄り、抱擁を交わしたシーンはそんなドレッシングルームの歓迎ムードを物語っていた。
ジローナ戦後、「全試合に出場したければ、私とゴールを祝わなければならない決まりだと言ったんだ」とフリックは冗談めすと続けてこう打ち明けた。
「いやいや、真面目な話だ。彼は私に試合前にゴールを決めると宣言したんだ。だから私のもとに駆け寄ってきたんだ」
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結局、ラポルタの堪忍袋の緒が切れて、シャビは解任され、スポーツ部門で、「我々はついに本物の監督を手に入れた」と安堵の声が上がるハンジ・フリックが後任に就いた。
その監督交代の効果で、今シーズンのカタルーニャダービー第1ラウンドはバルサに軍配が上がり(4-1)、ジローナのミチェル監督は辛酸を舐め、ラポルタは祝福した。
監督交代を祝っているのは、選手たちも同様だ。バルサの4点目を決めた後、ペドリがフリックのもとに駆け寄り、抱擁を交わしたシーンはそんなドレッシングルームの歓迎ムードを物語っていた。
ジローナ戦後、「全試合に出場したければ、私とゴールを祝わなければならない決まりだと言ったんだ」とフリックは冗談めすと続けてこう打ち明けた。
「いやいや、真面目な話だ。彼は私に試合前にゴールを決めると宣言したんだ。だから私のもとに駆け寄ってきたんだ」
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一方のペドリはフリックとの相性の良さも昨シーズンとの違いに関しても包み隠さず話しており、「ムンド・デポルティボ」のインタビューでは「フリックにはプレッシャーを感じずにプレーするように言われている。今はとても内容の濃い練習ができていて、それは試合にも表れている。チームは70分、80分を過ぎてもペースを落とすことなく、フィジカルレベルを維持することができている」と語っている。
チーム関係者によると、この発言はシャビを憤慨させたが、しかしペドリは動じることはなかった。それどころかジローナ戦後にも、その違いを改めて強調した。
「チームは大きく進化した。僕らはミステルの要求を明確に理解している。ポジション取りなんてそうだ。今日の1点目も、きっかけとなったのはラミネ(ヤマル)のプレスだった」
ラミネのプレスに着目したのはフリックも同様で、「ラミネは違いを作り出している。彼のプレスを積極的にかけにいく姿勢はとても重要だ。チーム全員で高い位置からプレスをかけるんだ。個のクオリティと全選手の献身的なプレスの融合が、好結果をもたらしている。ラミンはとてもいいプレーを見せている」と相好を崩した。
ラポルタはパルコ(貴賓席)で喜びを爆発させ、ペドリはピッチで心からサッカーを楽しんでいる。
文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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チーム関係者によると、この発言はシャビを憤慨させたが、しかしペドリは動じることはなかった。それどころかジローナ戦後にも、その違いを改めて強調した。
「チームは大きく進化した。僕らはミステルの要求を明確に理解している。ポジション取りなんてそうだ。今日の1点目も、きっかけとなったのはラミネ(ヤマル)のプレスだった」
ラミネのプレスに着目したのはフリックも同様で、「ラミネは違いを作り出している。彼のプレスを積極的にかけにいく姿勢はとても重要だ。チーム全員で高い位置からプレスをかけるんだ。個のクオリティと全選手の献身的なプレスの融合が、好結果をもたらしている。ラミンはとてもいいプレーを見せている」と相好を崩した。
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文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番)
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