2024年８月７日、再開されたJ１リーグでサンフレッチェ広島が東京ヴェルディを１-０で下した。雷落下の恐れがあるため前半20分の時点で90分間の中断を挟むなどイレギュラーな形で進行する中、78分にコーナーキックのチャンスから最後は佐々木翔が決めてチームに歓喜をもたらしたのだ。
「非常に堅い試合でどちらも持ち味を出せなかった」と振り返った広島のミヒャエル・スキッベ監督はさらに「それでも無失点で、難しいアウェーゲームで勝てたことは嬉しい」と感想を述べていた。
90分間の中断。なかなか長い時間である。緊張感もある中で、この１時間半をどう過ごしたのか。スキッベ監督は以下のように答えてくれた。
「比較的早い段階で中断の時間が長いというのを教えてもらったので、コーチ室でオリンピックを観たりしていました。そして選手たちは身体をほぐしたりしていました。再開に向けて準備できたので、試合には問題なく入れました」
「比較的早い段階で…」
試合中断中に五輪観戦という驚きの事実を告白してくれたスキッベ監督は去り際にこんな話もしてくれた。
「佐々木翔が足で決めたゴールを初めて見ました（笑）。今まで全部、頭だったんじゃないかな（笑）」
スキッベ監督はとてもリラックスした表情で記者団の笑いを誘っていた。
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）
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