4戦24発の神村学園で欠かせない存在。183センチの大型ボランチ・鈴木悠仁が充実の夏を過ごす。次のステージも十分に狙える逸材だ【総体】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2024年07月31日
個性的なアタッカー陣を中盤で支える“神村学園の仕事人”
[インハイ準々決勝]神村学園 3-0 静岡学園/7月31日/JヴィレッジP1
1年生だった2022年7月にU-16日本代表候補に選出され、昨季はCBとして出場機会を掴んで神村学園の最終ラインを支えた。MF鈴木悠仁、18歳。3年生となった今季は新境地を切り開き、183センチの大型ボランチとして才能が芽吹きつつある。
福島県で開催されている令和6年度全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー競技。夏の日本一を懸けたビッグトーナメントも後半戦を迎え、7月31日にJヴィレッジで準々決勝が行なわれた。
U-18高円宮杯プレミアリーグWESTに籍を置く神村学園は、同じくWESTの静岡学園と対戦。5月6日のリーグ戦では打ち合いを制し、4-3で勝利を手にしていた神村学園は、この日は序盤から圧倒。今大会ここまでの3試合で計21点を奪っている攻撃陣と無失点をキープしている守備陣ががっちり噛み合い、3-0の完勝で07年度以来となるベスト4入りを決めた。
同校史上初の日本一まであと2勝。着実に王者の座に近づいている神村学園において、重要な役割を担っているのが鈴木だ。驚異的な決定力で今大会8ゴールを奪っているエースFW名和田我空(3年)などのアタッカーに目が行きがちだが、攻守の繋ぎ役を担っている背番号4の存在なくして“神村の強さ”は語れないだろう。
鈴木は元々CBのプレーヤー。空中戦の強さとビルドアップ能力に定評があったが、今年2月の九州新人戦で本格的にボランチに配置転換された。当時、有村圭一郎監督は「(ミドルゾーンで)ボール奪取ができる。走る力もあるので、ボックス・トゥ・ボックスで戦えるボランチに育てたい」と、新たなポジションで起用していく方針を示していた。
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1年生だった2022年7月にU-16日本代表候補に選出され、昨季はCBとして出場機会を掴んで神村学園の最終ラインを支えた。MF鈴木悠仁、18歳。3年生となった今季は新境地を切り開き、183センチの大型ボランチとして才能が芽吹きつつある。
福島県で開催されている令和6年度全国高校総体(インターハイ)の男子サッカー競技。夏の日本一を懸けたビッグトーナメントも後半戦を迎え、7月31日にJヴィレッジで準々決勝が行なわれた。
U-18高円宮杯プレミアリーグWESTに籍を置く神村学園は、同じくWESTの静岡学園と対戦。5月6日のリーグ戦では打ち合いを制し、4-3で勝利を手にしていた神村学園は、この日は序盤から圧倒。今大会ここまでの3試合で計21点を奪っている攻撃陣と無失点をキープしている守備陣ががっちり噛み合い、3-0の完勝で07年度以来となるベスト4入りを決めた。
同校史上初の日本一まであと2勝。着実に王者の座に近づいている神村学園において、重要な役割を担っているのが鈴木だ。驚異的な決定力で今大会8ゴールを奪っているエースFW名和田我空(3年)などのアタッカーに目が行きがちだが、攻守の繋ぎ役を担っている背番号4の存在なくして“神村の強さ”は語れないだろう。
鈴木は元々CBのプレーヤー。空中戦の強さとビルドアップ能力に定評があったが、今年2月の九州新人戦で本格的にボランチに配置転換された。当時、有村圭一郎監督は「(ミドルゾーンで)ボール奪取ができる。走る力もあるので、ボックス・トゥ・ボックスで戦えるボランチに育てたい」と、新たなポジションで起用していく方針を示していた。
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シーズン開幕後も中盤の底でプレーし、軽い守備で不安定な部分もあったが、一戦ごとに経験値を蓄積。そして、迎えた今大会は「センターバックの時は攻撃参加をする場面がなかったけど、ボールを受けて前を向ける面白さがある」と、攻撃面でチームを支えている。もちろん、守備での貢献度も高く、ボランチでのプレーに手応えを感じていると話す。
「セカンドボールの回収は意識しているし、どのボールにも反応しようと思っている。距離感も意識していて、全員の位置が近いと、攻守の切り替えスピードが上がっていく。(今日も)ボールサイドでうまく切り替えられて、サイドで奪えるシーンがあった。それは続けていきたいと思う」
充実の夏を過ごしており、次のステージも十分に狙える可能性を示す。「プロの世界から声がかかるかもしれない」と指揮官も期待をかけており、準決勝以降の活躍次第では現実味を帯びてくるはず。
将来的に本人はCBで勝負したいと話すが、ふたつのポジションをハイレベルにこなせれば、さらなる飛躍も見えてくる。
「インターハイでチームの勝利を目ざして、優勝を勝ち取ることが大事。そのうえで自分個人の評価が上がることに繋がってくれれば」とは鈴木の言葉。個性的なアタッカー陣を中盤で支える“神村学園の仕事人”から今後も目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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充実の夏を過ごしており、次のステージも十分に狙える可能性を示す。「プロの世界から声がかかるかもしれない」と指揮官も期待をかけており、準決勝以降の活躍次第では現実味を帯びてくるはず。
将来的に本人はCBで勝負したいと話すが、ふたつのポジションをハイレベルにこなせれば、さらなる飛躍も見えてくる。
「インターハイでチームの勝利を目ざして、優勝を勝ち取ることが大事。そのうえで自分個人の評価が上がることに繋がってくれれば」とは鈴木の言葉。個性的なアタッカー陣を中盤で支える“神村学園の仕事人”から今後も目が離せない。
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