パルマは７月15日、シント＝トロイデンから日本代表GKの鈴木彩艶を獲得したことを発表した。日本人守護神初のセリエA選手誕生だ。

　昨夏、マンチェスター・ユナイテッドの関心が騒がれたものの、出場機会を重視して浦和レッズからベルギーへの移籍を決めた鈴木は、わずか１年で欧州５大リーグへのステップアップを遂げた。

　移籍金はボーナス込みで1000万ユーロ（約17億円）と報じられている。５年という長期の契約と合わせ、４年ぶりにセリエAの舞台に戻るパルマが鈴木に期待している証だ。
【動画】パルマが公開した鈴木彩艶の歓迎ムービー

　パルマ専門サイト『Parma Live』は同日、「開幕までまだ１か月ある。スズキはできるだけ早くスタメンの座を獲得できるように、すぐに仕事に取りかかるだろう」と報じた。

「隠すのは無意味だ。クラブは序列で上となる選手として獲得した。選手は継続的な試合出場を期待している。ファビオ・ペッキア監督とスタッフの手には、価値を高めるべき財産があるのだ。ほかの選手たちでもそうだったように、パルマのゴールマウスを託すための適切なタイミングを待つだろう」

「国際レベルで認められているスズキのポテンシャル、そして特に交渉において投じてきた金額を考慮すれば、クラブ首脳陣はこれから数年、チームと一緒に成長し、毎年ハードルを上げていく守護神を獲得したのだと確信しているはずだ。まずは残留を、それからは一歩ずつ順位を上げていくことを目ざすチームの狙いを絞った補強だ」

　昨季はリーグ２位の堅守を誇り、初のセリエB優勝を果たして昇格を決めたパルマ。かつてアビスパ福岡で指揮をとったペッキアの下で、鈴木は残留に貢献できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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