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かつての本拠地・等々力に響いた“ノボリコール”。古巣サポからも深く愛される稀有な男、C大阪の登里享平が生み出した温かな光景

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年07月15日

盟友たちとの再会も

サポーターへ挨拶をする登里。多くの“ノボリコール”を受けた。写真:滝川敏之

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[J1第23節]川崎 1-1 C大阪/7月14日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 川崎がここ数戦同様に終盤に追いつかれ、5試合連続のドローとなったC大阪戦、川崎は前半を含め、気持ちのこもったプレーを示したが、降格圏とは勝点3差と苦しい戦いが続く。

 勝ちたい気持ちは選手、スタッフ、サポーター誰もが同様で、現状に満足している者は誰もいないに違いない。

 もっとも、試合が終われば、ピッチには温かな光景が広がっていた。

 今オフに川崎からC大阪へ移籍したDF登里享平が初めてかてつの本拠地である等々力に戻ってきたのである。5月に負傷し、リハビリに励んできた登里はリーグ復帰戦としてベンチ入り。出番は訪れなかったが、試合後、選手たちが引き上げたピッチへピンクのユニホームを纏った男は戻り、場内を歩きながら川崎のサポーターへ改めて挨拶。スタジアムには“ノボリコール”が響き渡ったのだ。
【動画】川崎×C大阪のハイライト!!
 
 さらに試合直後には川崎の大島僚太とユニホーム交換をし、ロッカールームの近くでは大阪で行なわれた今季前半戦の試合ではできなかった盟友の小林悠とのユニホーム交換も実現。多くのかつてのチームメイトたちとも健闘を称え合った。

 登里は試合後、川崎のサポーターからの歓迎に、自らが歩んできた道が間違いでなかったことを実感したと喜び、だからこそこの経験を改めてC大阪のために生かしたいと決意を新たにした。

 かつてのホームスタジアムでこれほどの歓迎を受ける選手も稀である。それは彼の人となりと献身があってこそ。そこにはJリーガーとしての魅力も詰まっていた。

 悲願のリーグ制覇を目指すC大阪は首位の町田と勝点12差。登里の復帰を機にさらに上昇できるか。そしてエールを送られた川崎は意地を示せるか。

 登里が悩みに悩んで決めた今回の移籍が、良いフィナーレを迎えられることに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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