バイエルンの伊藤洋輝獲得は、一部のクラブ幹部には寝耳に水だった――。

　先月、ドイツの大手紙『BILD』のポッドキャスト、バイエルン・インサイダーの情報を元に、複数の現地メディアがそんな報道をした。

　この移籍は、ともにバイエルンのスポーツディレクターであるマックス・エベールとクリスティアン・フロイントが即座にまとめあげた契約で、「バイエルンの首脳陣は、なぜこれほど早くイトウに決めたのか理解できなかった」という。

　そんななか、バイエルンのOBである元ドイツ代表DFのホルガー・バトシュトゥバー氏が、この移籍に言及した。韓国メディア『SPOTV NEWS』が、「キム・ミンジェも叱責！バイエルンのレジェンドは日本人DFの獲得を理解。ミュンヘンのセンターバックは良くなかった」と銘打った記事を掲載している。

　同メディアはドイツの『SKY SPORTS』の情報を元に、CB陣に対するバトシュトゥバー氏のコメントを紹介。まず、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍に近づいているオランダ代表マタイス・デ・リフトについては、「バイエルンは、一定の移籍金を得るために彼を放出すると決めた。どうやらデ・リフトはクラブ関係者を満足させなかったようだ」と述べた。
【画像】伊藤の序列は？ ドイツメディアによるバイエルンのスタメン予想

　また、フランス代表のダヨ・ウパメカノに関しては、「EURO2024で活躍をした。しかし、彼はバイエルンでしばしばミスを犯した。彼はミスさえなければ非常に優れたディフェンダーだ。再びミスが起こらないように努力しなければならない」と指摘している。

　そして、左利きでCBと左SBで起用できる日本代表DFの獲得を、「イトウは多様に起用でき、理解できる契約だ。バイエルンのセンターバックは最近、パフォーマンスが良くなかった」と評価した。

『SPOTV NEWS』は「バトシュトゥバー氏が不満を表わしたCBにはキム・ミンジェも含まれている。バイエルンのCBは昨シーズン、全体的に悪い姿を見せた。昨夏、ナポリを去って加入したキム・ミンジェも同様だ」と伝えている。

　バトシュトゥバー氏にしてみれば、伊藤は“納得の補強”だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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