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中途半端だったなでしこジャパンに躍動感をもたらした浜野まいか。流れを一変させたこのアタッカーをパリ五輪ではスタメン起用すべきだ【コラム】

カテゴリ:女子サッカー

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年07月13日

前半は苦戦している感さえ…

ガーナ戦で複数得点に絡んだ浜野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2024年7月13日、パリ五輪に臨むなでしこジャパンがガーナ女子代表と強化試合をした。なでしこジャパンのスタメンは、これまでの主力をズラリと並べた顔ぶれで、具体的にはGKが山下、4バックは右から清水、高橋、南、北川、アンカーが熊谷で、インサイドハーフは長谷川と長野、3トップは右から藤野、田中、宮澤だった。北川以外は昨年の女子ワールドカップでほぼスタメンを張ったメンバーである(女子ワールドカップでは3-4-2-1システムを主に採用していた)。

 立ち上がり、そのスタメンで光ったのはCFの田中。攻撃の起点となり、藤野の裏抜けを引き出すプレーを見ると、本大会でもCFが機能するか否かでなでしこジャパンの戦い方は変わってくると、そんな印象があった。決定力に課題があったとはいえ、仕掛け、崩しの局面での田中の貢献度はまずまず高かった。

 ガーナの一発退場(キャプテンのDFポーティア・ボアキエ)で数的優位を得た23分以降は、当然ながらなでしこジャパンが主導権を握る展開になる。ただ、全体的に田中をサポートする動きが乏しく、なかなかゴールを奪えなかった。相手の守備を崩せず、むしろ苦戦している感さえあった。
 
 ロングボールをあまり使わないガーナにはハイプレスが有効手段のはずだが、体力の消耗を懸念してか、前からガツンと奪いに行くスタンスはそこまで感じられず、ガーナがひとり少なくなってから前半が終わるまでなでしこジャパンは中途半端な戦いに終始した。

 なでしこジャパンがチームとして機能し始めたのは、慣れ親しんだ3-4-2-1システムに変更して臨んだ後半からだ。途中出場した浜野のスルーパスから田中が決めた先制弾は完璧で、これで流れを呼び込んだなでしこジャパンは65分に今度は田中のアシストから浜野が追加点。その後、藤野のミドル弾、植木のヘッド弾もあり結局、なでしこジャパンは4-0と勝利を収めた。

 先のトレーニングマッチでも好調をアピールした浜野は、やはりパリ五輪でキーマンになる。宮澤のコンディションが整っていないように映る現状では、4-3-3の左ウイングもしくは3-4-2-1の左シャドーで浜野をスタメン起用すべきだ。いずれにしても、彼女がガーナ戦で流れを一変させるような働きをした事実は見逃せない。

 昨年の女子ワールドカップでは怪我もあり不完全燃焼だった浜野。その悔しさを力に変えて、パリ五輪では躍動してもらいたい。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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