死闘を制して、ベスト４に駒を進めた。

　イングランドは現地７月６日、EURO2024の準々決勝でスイスと対戦。75分に先制を許すも、80分にブカヨ・サカの得点で同点とする。延長戦でも決着がつかず、迎えたPK戦を５－３で制した。

　PK戦では、先攻のイングランドは５人全員が成功。GKジョーダン・ピックフォードがスイスの１人目、マヌエル・アカンジのPKをストップしたことで優位に進められた。

　ピックフォードはしっかりと“予習”できていたようだ。イギリスメディア『daily mail』によれば、彼の水筒にはスイスのキッカーの情報がびっしりと貼られ、それを見ていたという。

「アカンジはペナルティキックを蹴ろうとしたが、ピックフォードが彼を睨みつけるなか、緊張した様子だった。それもそうだろう。ピックフォードはどこに蹴るかを知っていたのだ。ボトルのメモには『左に飛び込め』と書かれていた。ピックフォードはまさにその通りに行動し、イングランドにアドバンテージをもたらした」
【動画】イングランドがPK戦を制して４強入り！ スイス戦ハイライト

　もっとも、PKストップはこの時だけ。同メディアは２人目から４人目の対応について、以下のように伝える。

「２人目のファビアン・シェアの時はリストを無視した。彼のカンニングペーパーには『右にフェイクして左に飛び込む』と書かれていたが、逆のことをして決められた。リストに従っていれば止められたかもしれない。

　次に対峙したのは、ジェルダン・シャキリ。アドバイスに従って左に飛び込み、そこにボールが飛んできたが、シュートの威力が強すぎて止められず。最後の相手はゼキ・アムドゥニで、『待て、左に飛び込んで、低く行け』の指示に従い、『低く行け』は正しかったが方向が間違っていたため、真ん中に決められた」

　また、ピックフォードはスイスの選手たちの気をそらすために、あえて“変顔”も披露。ファンからは「悪ふざけの次元が違う」「彼は嫌いだけど、味方にいる時の悪ふざけは好き」「下品な行為のマスタークラス」「ルーブル美術館に飾って」などと評されているが、あらゆる手を使って勝利に貢献。５人目に登場して、自らのPK成功で決着をつけたトレント・アレクサンダー＝アーノルドは、「ピコ（ピックフォード）が最初に素晴らしいセーブを見せた。それが自信につながった」と感謝した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「また違法なペナルティを蹴った」「軽蔑すべきだ」C・ロナウドのPKにファンが難癖!? ルール上はOKだが...「完全に反則」など不満の声【EURO】