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「ものすごく支えてくれる」オーストリア戦士とラングニック監督の厚い信頼関係。ポーランド戦の勝ち越し弾を呼び込んだHTの言葉とは?【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2024年06月25日

「前半は自分のイメージ通りのプレーができなかった」

ポーランド戦で勝ち越しゴ―ルを決め、ラングニック監督に駆け寄るバウムガルトナー(C)Getty Images

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 ポーランド戦で勝ち越しゴールを決めたオーストリア代表MFクリストフ・バウムガルトナーは一目散にベンチに向かってかけていった。吹き飛ばさんばかりの勢いで抱きついたのはラルフ・ラングニック監督。選手とチーム、そして指揮官の関係性を表すとても象徴的なシーンだった。

 このゴールで完全に試合の主導権を握ったオーストリアは終盤マルセル・サビッツァーが鋭い突破でPKを奪取。マルコ・アルナウトビッチが落ち着いて決めて、最終スコア3-1で今大会初勝利を挙げた。

 MVPに選ばれたバウムガルトナーは所属クラブのRBライプツィヒではレギュラーではない。スペイン代表MFダニ・オルモ、オランダ代表MFシャビ・シモンズに次ぐジョーカーとしての役割を担う。それでもラングニックはオーストリア代表で全幅の信頼を与えている。

「毎日ものすごく僕のことを支えてくれているんだ」
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 バウムガルトナーはそう語る。この試合のハーフタイムにも、ラングニックが彼にだけ話しかける時間が合ったという。ハーフタイムは時間が限られている。気持ちを落ち着け、水分や栄養補給をする。治療が必要な選手もいる。いくつも修正点を話しても頭には入らない。極力要点をまとめて、後半へのゲームプランをチームへ伝えなければならない。そんな中、個人の選手に向けて時間を取ってくれたことを、バウムガルトナーはとても印象深く受け止めていた。

「前半は自分のイメージ通りのプレーができなかったんだ。でも監督が僕にすごくたくさんのパワーをくれた。僕ら選手のためにどれほど彼がしてくれているか。すごいことだよ」

 負ければグループステージ敗退が確定するプレッシャーの中で、選手の頭は少なからずブロックがかかっていた。ナーバスさもあったという。試合開始から20分間はラングニックが「ほぼ完ぺきな出来。もっと点差をつけなければならない展開だった」と振り返るほど、ポーランドを完全に追い込んでいた。だが、そこから歯車が狂う。持ち味の精力的なプレスが機能しなくなり、逆に失点を喫してしまう。
 
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