GS2戦を終えて1勝1分
ドイツで開催されているEURO2024を戦っているイングランド代表が苦しんでいる。
6月20日に行なわれたグループCの第2節・デンマーク戦では、ハリー・ケインのゴールで先制したものの、34分にモーテン・ヒュルマンに強烈なミドルシュートを決められて同点弾を献上。そのまま1-1で引き分けた。
これで1勝1分となり、勝点4でグループ首位をキープ。もっとも、初戦のセルビア戦は1-0で勝利したものの試合内容は悪く、デンマーク戦でも負けなかったのが幸運だったと言っていい。ファンやメディアから不満と批判の声が上がっている。
開幕前には優勝候補に挙げられていたイングランドには、プレミアリーグのスター選手たちが揃っている。彼らが代表チームでクラブと同じレベルのパフォーマンスを発揮できないのは理解しがたい。
デンマークのMFクリスティアン・エリクセンは、試合後のインタビューでイングランド代表の選手たちを「別格」と評していたが、これはチームの実力ではなく、選手個人に関することである。
【動画】ケインの先制弾&デンマークMFの圧巻ゴラッソ
6月20日に行なわれたグループCの第2節・デンマーク戦では、ハリー・ケインのゴールで先制したものの、34分にモーテン・ヒュルマンに強烈なミドルシュートを決められて同点弾を献上。そのまま1-1で引き分けた。
これで1勝1分となり、勝点4でグループ首位をキープ。もっとも、初戦のセルビア戦は1-0で勝利したものの試合内容は悪く、デンマーク戦でも負けなかったのが幸運だったと言っていい。ファンやメディアから不満と批判の声が上がっている。
開幕前には優勝候補に挙げられていたイングランドには、プレミアリーグのスター選手たちが揃っている。彼らが代表チームでクラブと同じレベルのパフォーマンスを発揮できないのは理解しがたい。
デンマークのMFクリスティアン・エリクセンは、試合後のインタビューでイングランド代表の選手たちを「別格」と評していたが、これはチームの実力ではなく、選手個人に関することである。
【動画】ケインの先制弾&デンマークMFの圧巻ゴラッソ
そして最も批判を浴びているのは、ガレス・サウスゲイト監督だ。優れた選手が多すぎて、指揮官は誰を起用すべきか分かっていない。デンマーク戦では初戦に続いてボランチにトレント・アレクサンダー=アーノルドを起用したが、またしても後半早々に交代させており、上手くいっていない。
また攻撃の中心で、指揮官のお気に入りでもあるケイン、フィル・フォデン、ブカヨ・サカを一気に代えた。その理由を「前線にエネルギーが必要だと考えた」と話していたが、私は見ていて退屈で平均的なチームに変えてしまったように感じた。
また、2戦ともに先制点を奪っているが、追加点を狙って畳み掛けるのではなく、後ろに引いてしまうという評判が定着しつつある。
課題を挙げ出したらきりがないが、いつも通りのプレーができていない選手が多いのも心配だ。2023-24シーズンのプレミア年間最優秀選手であるフォデンは、ほとんど存在感がない。さらにデンマーク戦でゴールを奪ったエースであるケインでさえ、彼の仕事ぶりやチームへの貢献を批判されている。
この状況を改善できなければ優勝は難しそうだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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また攻撃の中心で、指揮官のお気に入りでもあるケイン、フィル・フォデン、ブカヨ・サカを一気に代えた。その理由を「前線にエネルギーが必要だと考えた」と話していたが、私は見ていて退屈で平均的なチームに変えてしまったように感じた。
また、2戦ともに先制点を奪っているが、追加点を狙って畳み掛けるのではなく、後ろに引いてしまうという評判が定着しつつある。
課題を挙げ出したらきりがないが、いつも通りのプレーができていない選手が多いのも心配だ。2023-24シーズンのプレミア年間最優秀選手であるフォデンは、ほとんど存在感がない。さらにデンマーク戦でゴールを奪ったエースであるケインでさえ、彼の仕事ぶりやチームへの貢献を批判されている。
この状況を改善できなければ優勝は難しそうだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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