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現地でのアルゼンチン人気、いや、メッシ人気がすさまじい。大きな期待にも難なく応えてしまうのだから、さすがである【コパ・アメリカ戦記】

カテゴリ:連載・コラム

浅田真樹

2024年06月22日

開幕戦で2得点に絡む活躍ぶり

ビジョンに映し出されれば大歓声、ウォーミングアップでも大歓声。メッシの人気ぶりはすさまじいものがある。写真:浅田真樹

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 現地時間6月20日、コパ・アメリカ2024がアメリカ・アトランタで幕を開けた。

 開幕戦で対戦したのは、前回王者のアルゼンチンと、次回ワールドカップ共催国のカナダ。前半こそ一進一退だった試合は、しかし後半に入ると、アルゼンチンが力の差を見せつける展開となった。

「ピッチコンディションが悪く、プラン通りにプレーできなかった」

 試合後、アルゼンチンのリオネル・スカローニ監督がそう嘆いたように、前半は主導権を握り切れなかったアルゼンチンにとって、とりわけ大きかったのは、後半の早い時間に先制点を奪えたことだろう。

 48分、リオネル・メッシのスルーパスで抜け出したアレクシス・マカリステルが、カナダのGKマキシム・クレポーと激突しながらも先にボールに触れると、そのこぼれ球をフリアン・アルバレスが押し込み、先制に成功した。

 その後は効率良く決定機を作り出しながらも2点目が奪えずにいたアルゼンチンだったが、88分に再びメッシのスルーパスをラウタロ・マルティネスがワンタッチで仕留め、追加点。これでスコアは2-0となり、勝負は決した。

 ひとつのポジションで出場時間を分け合いながら、ともにゴールを決めたふたりのストライカーについて、スカローニ監督は「(起用法については)彼らもしっかりと理解している。もっと良い解決方法があるなら教えてほしい」と納得顔。ピッチの酷さを何度も指摘し、「複雑な試合だった」と不満を口にしつつも、「素晴らしい勝利で大会をスタートできた」と初戦を振り返った。

 一昨年のワールドカップ王者でもあるアルゼンチンが、大会連覇に向けて好発進である。
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 それにしても、現地でのアルゼンチン人気、いや、メッシ人気がすさまじい。

 会場となったメルセデスベンツ・スタジアムに詰めかけた7万人を超える観客の8割がアルゼンチンファンで、その8割はメッシファン。そう表現しても大げさではないくらい、スタンドにはメッシのユニホームを着た人たちであふれていた。

 メッシの一挙手一投足に注目する彼らは、試合前から大盛り上がり。会場入りしたメッシが場内の巨大ビジョンに映し出されれば、大歓声が上がり、ウォーミングアップでメッシがFKをクロスバーに当てれば、これまた大歓声、といった具合だった。

 果たしてメッシは、ゴールこそならかったものの2得点に絡む活躍。大きな期待にも難なく応えてしまうのだから、さすがである。

 また、この開幕戦は、メッシが偉大な記録を打ち立てた記念すべき試合でもあった。

 メッシは、コパ・アメリカ史上最多となる通算35試合出場を記録。2007年大会での初出場以来、今大会が7回目の出場なのだから、小柄なスーパースターが、いかに長く世界最高レベルで無事にプレーし続けているかがうかがえる。

 過去にアメリカでは、2016年にもコパ・アメリカが開かれているが、その時にメッシは5試合出場で5ゴールを記録している。メッシがコパ・アメリカの1大会で記録したゴール数としては、この時が最多だ。

 ゲンの良い北米の地で、再びメッシは躍動するのか。今後が楽しみになる開幕戦だった。

取材・文●浅田真樹(スポーツライター)

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