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日本代表との対戦時にはわからなかったアフガニスタン代表ユニホームに隠された世界初の試みとは?

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サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月25日

元アフガニスタン女子代表のキャプテンが開発に貢献

 3月24日に行なわれたW杯アジア2次予選の日本対アフガニスタン戦で、日本国内初披露となったアフガニスタン代表のユニホーム。この日の試合ではわからないが、実はこのユニホームの女性版は、髪の毛や肌を露出することなくフィールドでパフォーマンスを発揮したいアフガニスタンの女性プレーヤーのために、太腿を隠すためのベースレイヤー(アンダーウェア)がセットされ、さらにシャツには頭髪を隠すことができるように、世界で初めてのヒジャブ付きユニホームとなっているのである。
 
 『ヒジャブ』とは、ムスリム(イスラム教教徒)の女性が外出時に頭髪を隠すために着用している布のことで、アラビア語で『覆うもの』という意味がある。
 
 このユニホームの開発に大きく関わったのが、元アフガニスタン女子代表でキャプテンも務めていたハーリダ・パパールさんだ。彼女がアフガニスタンサッカー協会とメーカーのヒュンメルとともに、ユニホームの開発に取り組んだという。
 
 「代表チームでキャプテンを務めることはすごく名誉なことでしたが、アフガニスタンの何千もの少女や女性にロールモデルとして見られるのは、さらに大きな誉れとなりました」と語るハーリダさんは、膝の故障により引退を余儀なくされたものの、今もアフガニスタンで最も影響のある女性の一人として知られる。

元アフガニスタン女子代表キャプテンのハーリダ・パパールさん。世界初のヒジャブ付きユニホームの開発に大きく貢献した。

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 ハーリダさんは、このアフガニスタン代表のユニホームについて、次のように語っている。「 私はこのユニフォームデザインのスタートから関わりましたが、アフガンのキャラクターを強く反映し、伝統や歴史を盛り込みたいと思っていました。その二つは共に達成されました」。
 
 ユニホームを作成したデンマークのブランド、ヒュンメルのオーナーであるクリスチャン・スタディールはこう語っている。
 
「アフガニスタンの人々には、『自分らしくいてもらいたい』と考えています。その一環として、アフガンの新ユニホームではヒジャブを着けても、着けなくても女性がサッカーを楽しめるようにしました。アフガニスタンの女性にとっても、このユニホームは歴史的な意味を持つと思います。平等とプライドを力強く象徴し、パフォーマンスもアシストするユニホームが、ヒュンメルにとっても、またヒュンメルのブランドミッション=“Change the World through Sport.(スポーツを通して世界を変える)”を実現するうえでも、新たな推進力になると思います」

■ヒュンメルウェブサイト
http://hummel.co.jp
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