日本サッカー協会（JFA）が２月２日、東京都内で緊急のメディアブリーフィングを実施。田嶋幸三会長が出席し、伊東純也がカタールでアジアカップを戦っている日本代表から離脱すると改めて発表した。

　森保ジャパンの攻撃の中心を担う伊東を巡っては、週刊誌『週刊新潮』が個人的な問題を報道した。

　それを受け、JFAは２月１日に「伊東純也選手に関する一部報道について、JFAでは報道されている事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています。JFAとしては、伊東選手本人の心身のコンディションを考慮した結果、伊東選手が本日付でチームを離れることを決定しました」と伝えた。

　ただその後、山本昌邦ナショナルチームダイレクターが離脱の保留を発表。「伊東選手とともに戦いたいという意見が多く出ました。そのうえで田嶋会長に相談し、伊東選手を残す方向で改めて調整することになりました」と今後の方針を示していた。
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　それでも最終的に離脱することに。田嶋会長は「専門家、弁護士の方、様々な方に入っていただき、ミーティングを行ないました。現在の状況を考えると、チームを取り巻く環境が騒がしいことが続くことも想定されます。サッカーに集中できる環境をJFAとしてしっかりと作る必要があり、伊東選手のコンディションを含めて考えたうえで、JFAとして総合的に判断いたしました」と理由を説明した。

　注目を集めるのが、アジアカップ以降、伊東の招集はあるのかだ。同会長は「今後これがどういう風に展開するかにもよると思いますので、それはしっかりと見極めていきたい」と慎重な姿勢を見せた。

　また、伊東本人、森保一監督と言葉を交わしたなかで、「（伊東と）昨日の深夜に話したところでは、仲間たちの強い気持ちもあり、『自分もそこに入っていける』と聞いたのは事実です。森保監督は専門家の方々、マーケティングや弁護士さん、そういう方たちの判断を尊重すると言ってくれました。多分、彼が一番、今の伊東選手のコンディションも分かっているんじゃないかと思います」とも伝えた。

　森保監督が率いる日本代表は、３日にアジアカップの準々決勝で、イランと対戦する。田嶋会長は「この件がどの程度、影響したかは分かりませんが、今の選手たちは本当にプロフェッショナルです。しっかりと切り替えて、明日の試合に臨んでくれると信じています」と力を込めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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