森保ジャパンは１月24日、アジアカップのグループステージ第３節でインドネシアと対戦。上田綺世が２得点にオウンゴール誘発と、全得点に絡む大活躍を見せ、３－１で快勝を収めた。

　この結果、グループ２位での決勝トーナメント進出を決めた。日本のファンが歓喜に沸く一方で、所属クラブの立場からしてみれば素直に喜べない。

　遠藤航が在籍するリバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は、日本の16強入りが確定するやいなや、「ワタル・エンドウはリバプールの試合を少なくともあと２試合欠場」と題した記事を掲載。「日本がアジアカップのベスト16進出を決めた。それはつまり、エンドウが少なくともあと１週間はカタールに滞在することを意味する」と伝えた。

「大会の優勝候補として、日本のグループリーグ突破は予想されていた。しかし、第２戦でイラクに１－２で敗れた時は、眉をひそめた。その後、インドネシアに３－１で勝利し、ラウンド16に駒を進めた。次戦は１月31日で、韓国と対戦する可能性がある。

　エンドウ自身はそれほど悪いプレーはしていないが、チームはまだ本調子ではない。イラク戦での敗戦は驚きだった。その一戦でエンドウはロスタイムに慰めのゴールを決めた」
【動画】ストライカー上田の追加点！

　同メディアはそのうえで、遠藤の欠場パターンを説明している。

［１］アジアカップのグループステージまでの時点で、エンドウは以下の試合を欠場。

アーセナル ０－２ リバプール（FAカップ）
リバプール ２－１ フルアム（リーグカップ）
ボーンマス ０－４ リバプール（プレミアリーグ）
フルアム vs リバプール（リーグカップ）

［２］ベスト16進出のため、以下も欠場する。

リバプール vs ノーリッジ（FAカップ）
リバプール vs チェルシー（プレミアリーグ）

［３］日本が決勝に進出した場合、さらに以下も欠場となる。

アーセナル vs リバプール（プレミアリーグ）
リバプール　vs バーンリー（プレミアリーグ）

　リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は以前、遠藤とモハメド・サラーが代表活動で離脱することに対し、笑みを浮かべながら「個人的な見解としては、彼らがグループステージで敗退してくれれば嬉しいが、おそらくそれは不可能だろう。だから、それはそれでいいし、彼らも勝ちに行ける。幸運を祈る。元気で帰って来てくれ」と語っていた。

　そして今回の『THIS IS ANFIELD』のいち早い反応からも、遠藤不在の大きさが窺える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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