日本代表は、アジアカップ初戦に向けてカタールで調整を行なっている。

　大会に臨む26人のメンバーの中でやや驚きだったのが、昨年12月21日のクリスタル・パレス戦で左足首を故障した三笘薫の招集だった。４～６週間の離脱と伝えられていたからだ。

　所属するブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督も、驚きのコメントを発していた。

「メディカルスタッフからミトマの負傷は４～６週間かかると言われていたので、本当に驚いている。彼がアジアカップでプレーできると考えるのは私には難しい」

【動画】懸念の声が続々と上がった三笘薫の負傷シーン

　アジアカップの招集には強制力があるとはいえ、ブライトンとの関係が悪化すれば好ましい事態ではない。そのような懸念はないのか。１月８日にカタールで報道陣の取材に応じた日本サッカー協会（JFA）の山本昌邦ナショナルチームディレクターに尋ねてみた。

「（日本人選手が所属する各クラブと）日常からしっかりとコミュニケーションを取らせていただいている。（JFAの）ヨーロッパオフィスがあり、すごい選手が海外でやっているので、常にやり取りをしている。監督は代わるので、クラブとちゃんとやっている。そこはしっかりやっている」

　クラブとは問題はないと強調した山本NDは「監督はいろいろな御意見を言うので、それはそれでしっかりと受け止めたうえで、大事なのは元気にチームにお戻しするということ。怪我をして、リハビリ中ですが、順調に来ていると思っている。ブライトンには、元気な形でお戻ししたいと思っています。僕らの責任としては」と述べている。

　日本代表にとっても、ブライトンにとっても重要な存在だけに、慎重に起用していく必要がありそうだ。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部）

【画像】松葉づえ姿でスタジアムをあとにする三笘

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