ずっと温めていた企画だ。いよいよ活動をスタートさせる。

　現役時代は日本代表の10番を背負い、ベルマーレやベガルタで活躍した岩本輝雄氏が「左利きの会」を発足。『47都道府県発掘プロジェクト』と銘打ち、12月23日に特別イベントを開催する。

　自身も左利きで、ベガルタ時代に決めた約40メートルのFK弾は今も語り草。日本屈指のレフティとして名を馳せた岩本氏は、なぜ「左利きの会」を立ち上げたのか。

「日本にも左利きで良い選手はいるけど、でも世界を見ても、まだまだ少ないと思う。日本がワールドカップでさらに上に行くには、レフティがもっといればいいんじゃないかな、と思っている。

　レフティって基本的に上手い印象があるけど、平均的かな、とも感じていて。もっとその“武器”を活かしてほしい。一発で60メートルのサイドチェンジをズバッと通すよ、とか。絶対的なストロングを持つ選手を、育てるといったら言い過ぎかもしれないけど、成長を手助けしたい。

　そういう活動を全国で広めていきたい。自分だけでなく、たとえば現役選手の力も借りながら。日本サッカーがもっともっと良くなるために。未来のためです」
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　今回のイベントには、今季限りで現役を退く太田宏介や、札幌所属の福森晃斗が参加する。岩本氏は「僕も毎日、トレーニングしているからね。まだまだ“魅せる”ことはできるけど、現役選手のプレーを目の前で見れるのは、やっぱり貴重な経験になるはず」と語る。

　周知のとおり、太田や福森もレフティで、イベントの参加資格は「左利きの小・中・高校生・大人の方に限ります」だ。「年齢制限はなし。ミニゲームをやれば、全員がレフティ（笑）。絶対に面白いよ」と岩本氏も笑みを浮かべる。

　新たなムーブメントを巻き起こしそうな「左利きの会」。イベントの詳細は以下のとおりだ。

「左利きの会」
47都道府県発掘プロジェクト

日時：2023年12月23日（土） 13:00～15:00 
場所：スポーツジャングル１０
　　　横浜市旭区上白根町1110
参加資格：左利きの小・中・高校生・大人の方に限ります。
参加費：1,500円（当日現金お支払い）
ゲスト：太田宏介（FC町田ゼルビア）
　　　　福森晃斗（北海道コンサドーレ札幌）
　　　　※現役Jリーガーで一番上手いフリーキッカー 
　　　　岩本輝雄（元ベルマーレ、ベガルタ、日本代表）
申込先：0866.kent@gmail.com
Mobile：080-6724-0866

▼岩本輝雄プロフィール
いわもと・てるお／1972年５月２日、51歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ／平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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