Jリーグは11月４日、ルヴァンカップ決勝のアビスパ福岡対浦和レッズを国立競技場で開催。２－１で福岡が勝利し、栄冠を手にした。

　クラブ史上初のタイトルを目ざす福岡と、2016年以来、７年ぶり３度目の大会制覇を狙う浦和の最終決戦。立ち上がりは落ち着いた入りを見せた福岡が主導権を握る。

　攻勢を強めると、５分に幸先よく先制点を挙げる。右サイドでボールを受けた紺野和也が、鋭い仕掛けでペナルティエリア右に侵入。折り返すと、フリーで走り込んだ前寛之が、右足でゴールに流し込んだ。

　その後も、縦に速い攻撃を展開。前線に人数をかけて、フィニッシュに持ち込む。14分に森山公弥が遠い位置から放ったシュートは、GK西川周作にキャッチされた。

　浦和はクサビのパスやラストパスが繋がらず、守備時には５バックを敷く相手の堅守を崩し切れない。35分に岩尾憲が放った強烈なミドルシュートは枠を捉えられなかった。

　すると福岡は、後半終了間際の45＋４分、左サイドの紺野が鋭いドリブル突破からグラウンダーのクロスを供給。これに宮が左足で合わせてネットを揺らす。福岡が２－０とリードして試合を折り返した。
【動画】紺野のアシストで前が先制点！

　浦和は後半頭から２列目の２枚を交代。大久保智明と安居海渡を投入して攻勢に出るが、危険な位置で奪われてカウンターを受ける。53分に狙われた紺野のシュートは、マリウス・ホイブラーテンがブロックする。

　福岡は58分、右サイドを抜け出したドウグラス・グローリが、ペナルティエリア内でホイブラーテンに倒されPKを獲得。キッカーの山岸祐也のシュートは、GK西川のビックセーブに阻まれ、得点とはならなかった。

　ピンチを凌ぎ、勢いに乗った浦和は67分、右サイドの酒井宏樹がゴール前にロングボールを供給。これにファーサイドで反応した明本考浩が胸トラップで収め、左足のシュートをゴール右に突き刺し、１点差に詰め寄る。

　終盤にかけても浦和が攻勢を強める。79分にホセ・カンテが右足を振り抜いた鋭いミドルシュートは、GK永石拓海が好セーブで立ちはだかる。このまま福岡が粘り強くリードを守りきり、クラブ史上初のタイトル獲得を獲得した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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