［国際親善試合］日本 ４－１ カナダ／10月13日／デンカビッグスワンスタジアム
キックオフ直前。円陣の輪が解けると、ひとりゴール裏のスタンドを向き、「さあ一緒に戦うぞ」とばかりに、サポーターを拍手で鼓舞した選手がいた。冨安健洋だ。
「おっ」と思い、何気なく試合開始からCBにポジションを取る背番号16を追い続ける。すると、抜群の対人能力に裏打ちされた、冷静沈着なプレーが目につくのはもちろんなのだが、とにかく声を掛け続けていることに気付いた。
最後尾から常に周囲を見渡し、一瞬たりとも気を抜かない。味方の些細なミスに対して、「なんでだよ！」と大きなジェスチャーでリアクションする場面もあった。その姿からは世界屈指の名門アーセナル所属に相応しい、圧倒的な風格が漂う。
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時に大きなジェスチャーでリアクション
来月に25歳の誕生日を迎える。若手から中堅となり、責任感が増す部分もあるのか。試合後に本人に尋ねると、凛々しい表情で、これまた何とも頼もしい答えを出してくれた。
「責任感...それは最初から変わらず、日本代表でプレーすること自体、責任感は伴いますし、そこは大きくは変わりません」
佇まいを含め、その一挙手一投足が全幅の信頼を置けるリーダーだった。
取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）
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「責任感...それは最初から変わらず、日本代表でプレーすること自体、責任感は伴いますし、そこは大きくは変わりません」
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