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「恩返ししたい、という気持ちを...」在籍8年目の岡本拓也が考える“湘南らしさ”とは?「キャリアの長い選手も、すぐにクラブの色に染まる」

カテゴリ:Jリーグ

岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

2023年10月11日

「クラブが選手を大事にしてくれる」

湘南での8シーズン目を過ごす岡本。今年6月に負った怪我も癒え、直近のJ1第29節C大阪戦では先発出場を果たし、勝利に寄与した。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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「ベルマーレに成長させてもらったので、常に感謝しています」

 湘南ベルマーレのDF岡本拓也は、今季で在籍8年目を迎えた。浦和レッズの下部組織から2011年にトップチームに昇格するも、満足な出場機会を得られず。2013年夏に当時J2のV・ファーレン長崎に期限付き移籍し、1年半でリーグ戦40試合に出場。2015年に浦和へ復帰も、J1で3試合の出場に留まり、翌年にレンタルで湘南に加入した。

 湘南での過去7年間は、怪我に泣いた昨季(11試合に出場)を除き、毎年20試合以上で出番を得るなど、常に主力として躍動。2020年シーズンにはキャプテンを任され、コロナ禍の特殊な環境に苦しんだチームを鼓舞し続けた。

 下部組織から湘南でプレーする石原広教を除けば、山田直輝と並び、現チームで一番の古株である岡本。曺貴裁政権から始まり、約1年半の浮嶋敏体制、そして山口智監督が指揮する現在まで、湘南の変革期を見てきた背番号6に、「湘南らしさ」を訊いてみた。

「他のクラブより、家族感が強いと思います。ここ最近、僕も含めて長年ベルマーレにいる選手が多くなりましたよね。僕が入ったころは、2から3年で選手が入れ替わっていたイメージですが。クラブが選手を大事にしてくれるからこそ、恩返ししたいという気持ちをみんなが持っている。だから、ベルマーレに残る人が増えてきたのではないかなと。

 家族のような雰囲気は昔からあると思うんです。そして、湘南らしい空気感を下の世代が受け継いでいっている。僕も、意識して受け継ごうと思っているわけではないですが、先輩たちに良くしてきてもらったので、その雰囲気を崩さないように心がけています」
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「家族感」とは、具体的にどんなものなのか。岡本はこう続ける。

「当たり前のことですけど、年齢関係なく、練習前の準備から練習中もサボらずしっかりとやるということ。また、選手同士のコミュニケーションも、グループを作らずに分け隔てなく接する、というのはみんなが考えていると思います」

 岡本の言う「家族感」には、様々な捉え方がある。人によっては、勝負事に温かさは必要ないと考えるかもしれない。ただ、湘南らしい雰囲気は、間違いなくクラブの魅力となっている。そういった土壌だからこそ、遠藤航や齊藤未月、田中聡ら若手の有望株が次々と芽を出すのだろう。

 若手が伸び伸びとプレーできる環境は、やはり中堅やベテランの選手が築くものだ。岡本は、とあるレジェンドの行動にも、その一端を感じたことがあるという。

「ツボさん(坪井慶介)とか、キャリアがある選手が湘南に入ってきても、すぐに湘南色に染まる。ツボさんは元々そういう人ですけど、より湘南に染まる姿を見て、自分もやらなきゃいけないと感じました」

 現在も、馬入の練習場には湘南らしい雰囲気が流れている。練習取材に行くたびに、選手同士が毎回違ったペアで話しながらランニングしていたり、笑顔で語らい合う姿が印象的だ。その中には、高卒2年目の鈴木淳之介や大卒ルーキーの吉田新、2種登録の高校3年生FW石井久継ら、若手組も交ざっている。

 今季も多くの有望株を有す湘南。岡本の言う「家族感」が続く限り、若手が次々と花開く姿を見られるはずだ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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