単なる“親善試合”では終わらない!?
たった半年で政権は崩壊してしまうのか。韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が窮地に立たされている。
現地9月7日、韓国代表はカーディフで行なわれた親善試合でウェールズ代表と対戦し、スコアレスドローを演じた。これで今年3月にクリンスマン政権が発足して以降、5試合勝ち星なし(3分け2敗)。ソン・フンミン(トッテナム)、ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン)、チョ・ギュソン(ミッティラン)、イ・ジェソン(マインツ)ら豪華なアタッカー陣で臨んだが、わずかシュート4本に封じ込まれた。韓国メディアからは「戦術が消滅していた」「クリンスマン号は無色無臭」など批判が相次いだ。
結果や内容もさることながら、やはりドイツ人指揮官の度重なる言動がファンやメディアの反感を買っているようだ。
ウェールズ戦のタイムアップ後、クリンスマン監督は相手MFのアーロン・ラムジーの元に歩み寄ってなんとユニホームをおねだり。「息子にメールで頼まれたんだ」と笑って説明したが、韓国メディアは「異常な振る舞いだ!」「そんな代表監督など聞いたことがない」と糾弾した。
英国遠征中にはチームを離れ、ロンドンで開催されたチャリティマッチに参戦する予定だったという。チェルシーvsバイエルンのOB戦で、出場予定リストにクリンスマン監督の名もしっかり刻まれていたが、さすがに空気を読んで見送った。本人は行く気まんまんだったが、韓国サッカー協会のスタッフが必死に説得したという見方が大勢を占めている。
さらにニューカッスルに移動して、現地10日に行なわれた囲み取材においても軽率な発言で物議を醸した。就任以来、韓国に滞在せずにアメリカ西海岸の自宅に戻るケースが多く、ほかにも欧州に頻繁に足を運ぶなど外遊ばかりが目立ち、非難を浴びてきた。その点についてあらためて問われると「なにが問題なのか分からない。韓国協会から韓国に常にいろとは言われていない」と回答。韓国メディアは「そんなはずはない!」と色めきだったのだ。
現地9月7日、韓国代表はカーディフで行なわれた親善試合でウェールズ代表と対戦し、スコアレスドローを演じた。これで今年3月にクリンスマン政権が発足して以降、5試合勝ち星なし(3分け2敗)。ソン・フンミン(トッテナム)、ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン)、チョ・ギュソン(ミッティラン)、イ・ジェソン(マインツ)ら豪華なアタッカー陣で臨んだが、わずかシュート4本に封じ込まれた。韓国メディアからは「戦術が消滅していた」「クリンスマン号は無色無臭」など批判が相次いだ。
結果や内容もさることながら、やはりドイツ人指揮官の度重なる言動がファンやメディアの反感を買っているようだ。
ウェールズ戦のタイムアップ後、クリンスマン監督は相手MFのアーロン・ラムジーの元に歩み寄ってなんとユニホームをおねだり。「息子にメールで頼まれたんだ」と笑って説明したが、韓国メディアは「異常な振る舞いだ!」「そんな代表監督など聞いたことがない」と糾弾した。
英国遠征中にはチームを離れ、ロンドンで開催されたチャリティマッチに参戦する予定だったという。チェルシーvsバイエルンのOB戦で、出場予定リストにクリンスマン監督の名もしっかり刻まれていたが、さすがに空気を読んで見送った。本人は行く気まんまんだったが、韓国サッカー協会のスタッフが必死に説得したという見方が大勢を占めている。
さらにニューカッスルに移動して、現地10日に行なわれた囲み取材においても軽率な発言で物議を醸した。就任以来、韓国に滞在せずにアメリカ西海岸の自宅に戻るケースが多く、ほかにも欧州に頻繁に足を運ぶなど外遊ばかりが目立ち、非難を浴びてきた。その点についてあらためて問われると「なにが問題なのか分からない。韓国協会から韓国に常にいろとは言われていない」と回答。韓国メディアは「そんなはずはない!」と色めきだったのだ。
もはやメディアとの溝は危機的状況にある。火曜日に韓国代表はサウジアラビアとテストマッチを消化するが、韓国メディアの多くが「ギロチン(首切り)マッチになる可能性が大だ」「勝たなければ未来はない」「アジアカップ(来年1月)を見据えている場合ではないぞ!」など風当たりは強まるばかりだ。
ニュースメディア『OSEN』は「前日に日本はドイツを相手に4-1の圧勝を収めた。韓国と対照的な日本の雰囲気が、クリンスマン号に影響を与えるのは間違いない。サウジアラビア戦で勝利を飾れなければ、非難の声は一気に増大する」と指摘。そのうえで「サウジは韓国にとって難敵だ。通算成績は4勝7分け6敗で負け越しており、アジア勢のなかでもっとも勝率の低い相手。直近2試合は0-0で、最後の勝利は2007年まで遡らなければならない。かなり苦手としているのだ」と続けている。
はたしてクリンスマン号は初白星を挙げてひと息つくのか。それとも、ロベルト・マンチーニ新監督の下で同じく初勝利を目ざすサウジアラビアの軍門に下り、未勝利を6試合に伸ばしてしまうのか。たしかに、単なるフレンドリーマッチでは終わりそうにない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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ニュースメディア『OSEN』は「前日に日本はドイツを相手に4-1の圧勝を収めた。韓国と対照的な日本の雰囲気が、クリンスマン号に影響を与えるのは間違いない。サウジアラビア戦で勝利を飾れなければ、非難の声は一気に増大する」と指摘。そのうえで「サウジは韓国にとって難敵だ。通算成績は4勝7分け6敗で負け越しており、アジア勢のなかでもっとも勝率の低い相手。直近2試合は0-0で、最後の勝利は2007年まで遡らなければならない。かなり苦手としているのだ」と続けている。
はたしてクリンスマン号は初白星を挙げてひと息つくのか。それとも、ロベルト・マンチーニ新監督の下で同じく初勝利を目ざすサウジアラビアの軍門に下り、未勝利を6試合に伸ばしてしまうのか。たしかに、単なるフレンドリーマッチでは終わりそうにない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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