［国際親善試合］日本 ４－１ ドイツ／９月９日／フォルクスワーゲン・アレーナ

　森保ジャパンは敵地でドイツを４－１で撃破。カタール・ワールドカップに続き、白星を掴んだ。

　決勝点を叩き込んだのは、１トップで先発した上田綺世だ。開始早々に伊東純也のゴールで先制するも、19分に同点弾を許して迎えた直後の22分、菅原由勢のクロスに伊東純也がニアで触って中央へ流したところに、抜群の嗅覚で反応。上手くワンタッチで流し込んだ。

　ただ背番号９にはこの場面以外に、２つビッグチャンスがあっただけに、悔しさの残る試合ともなった。事実、上田本人は試合後、報道陣から「あと２点決めて欲しかった。あの辺の冷静さは自分として課題がある？」と問われた際に、こう語った。

「冷静でしたけど、シュートのアイデアや運もあるし、タイミングもそう。相手のキーパー（マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲン）は世界トップトップでしたし。そういう相手にああいうシーンを作ったのは僕としてはすごい嬉しいです。でもやっぱり、ああいう相手に当たり前に決めなきゃいけないので、まだまだだなと感じつつも、決められる自信も今後、つけていかなきゃいけないので」
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　今夏にベルギーのサークル・ブルージュから、オランダの名門フェイエノールトに移籍した。より高いレベルで戦うなか、「日本代表の１トップは今まで固定されていなかったが、上田選手がフェイエに行って、ドイツ戦でしっかりプレーしたことで、１つの基盤ができたような印象もある」と話題を向けられると、手応えを交え、自身の考えを丁寧に説明した。

「僕自身は、ポジション争いがどうというよりは、自分がやってることとか、チームに求められることを。そこにどのぐらいマッチできるか。例えばフェイエでやってることだったり、サークルもそうだし、ここで出したとしても、それが求められてることじゃなければ、合わないというか、必要ないんで。

　今、多少ビッグクラブに移籍したことによって、やっぱりサッカーの質も上がって、自分のレベルもこの１か月、試合に中々出ない状況でもがいて成長できた実感はあったので。やっぱりやってることが繋がっている達成感を得られたかなと思います」

　25歳のストライカーは、オランダリーグ開幕４戦でいずれも途中出場なものの、代表合流直前のユトレヒト戦で待望の新天地初ゴールをマーク。まもなく世界最高峰の戦いチャンピオンズリーグも始まるなか、所属クラブと代表で欠かせぬ存在となれるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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