［J１第25節］横浜FC ４－１ 横浜／８月26日／ニッパツ三ツ沢球技場

　Jリーグは８月26日、ニッパツ三ツ沢球技場にて、J１第25節の横浜FC対横浜F・マリノスを開催。横浜FCが４－１で逆転勝利を飾った。
【PHOTO】横浜FCの出場16選手＆監督の採点・寸評。同点弾の林と逆転ゴールの伊藤を最高評価！指揮官はマネジメント、采配とも光る
　先制はアウェーの横浜。９分に右CKからアンデルソン・ロペスがダイビングヘッドでネットを揺らした。

　ホームの横浜FCは相手に主導権を握られる時間が続いたが、36分、同点に追いつく。セットプレーのこぼれ球に反応した林幸多郎が、見事なボレーシュートを叩き込む。

　これで勢いに乗ると、52分には、ボックス内での浮き球をユーリ・ララが落とすと、これを伊藤翔が胸トラップから豪快なボレーシュートを突き刺して逆転。さらに62分には、カウンターから伊藤がペナルティエリア右に進入して折り返すと、相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、２点差に。

　90＋３分には、ロングカウンターでマルセロ・ヒアンが持ち上がり、ゴール前にラストパスを供給。走り込んだ途中出場の吉野恭平が冷静に流し込んで、ダメ押し弾を挙げた。このまま試合は終了し、横浜FCが今季初の大量４得点で３試合ぶりの白星。敗れた横浜は４試合ぶりの敗戦となった。
 

▼横浜FCのチーム採点「７」
　攻撃的な首位チーム相手に、堅守速攻のスタイルが見事にハマった好ゲームとなった。

　立ち上がりから相手にボールを持たれ、９分に一瞬の隙を突かれてセットプレーから失点。直近のリーグ戦２試合でも先制点を奪われ、攻撃では良い形が作れないまま、無得点で敗れ、２連敗を喫していたが、この日は違った。

　36分に左CKのこぼれ球から、林が鮮やかなボレーを叩き込み、同点に追いつくと、ここから一気に流れが横浜FCに傾いた。守備ブロックを固めて自陣でボールを奪い、カウンターからのチャンスを増やしていく。

　そして52分には、伊藤のボレーで勝ち越すと、62分には流れるようなカウンターから相手のオウンゴールを誘い、リードを広げる。そして、90＋３分にもロングカウンターから吉野がネットを揺らし、勝利を決定づけた。

　相手にボールを持たせて隙を突く。これまで狙いとしてきたサッカーがついに結実した試合に。２得点に絡む活躍で、ポストプレーでも攻撃のアクセントとなっていた伊藤を高評価。再三のピンチで身体を張って守り、最少失点に抑えた守備陣のパフォーマンスも良かった。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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