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なぜガンバは驚異的なV字回復を見せたのか?「異邦のカルテット」はAランクの出来。指揮官の軌道修正と柔軟な人選も見事

カテゴリ:Jリーグ

下薗昌記

2023年08月24日

豪華助っ人陣のハイパフォーマンス

22節・川崎戦は、ダワンの劇的AT弾で勝利。勝負強さを見せつけた。(C)SOCCER DIGEST

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 シーズン序盤は実に25年ぶりのリーグ戦5連敗を喫し、一時は最下位に転落したガンバ大阪が、驚異的なV字回復を見せている。

 5月28日の新潟戦で連敗にピリオドを打った後、10試合を戦って8勝1分1敗。横浜には競り負けたものの、近年苦手にしてきた鹿島や川崎に勝利して積み上げてきた勝点は、確かな地力の証である。

 今、最もJ1で勢いがあると言ってもいいG大阪の足取りを支えるのは、クラブ史上例を見ない豪華助っ人陣のパフォーマンスによるものだ。

 その象徴が、やはり直近の対戦では3敗2分と苦戦を強いられた湘南戦の先制点の場面である。
【動画】好調ガンバの象徴となる湘南戦の先制点
 37分、自陣からのビルドアップでファン・アラーノにボールが入ると、一気に攻撃はスピードアップ。山本悠樹のパスを受けたイッサム・ジェバリが絶妙のポストプレーを見せると、J・アラーノが冷静に蹴り込んで湘南ゴールをこじ開けた。

「困った時のパトリック」とばかりにロングボールを蹴り込むことが多かった攻撃(もちろんパトリックは素晴らしい働きを見せていたが)とは対照的に、理詰めのパスワークで崩し切った一連の流れは、全盛期のG大阪を彷彿とさせるものだった。

 現在のG大阪の強化部の目利きの確かさが称賛されるべきだが、かつての「ブラジル・韓国」路線に固執しない助っ人は、上位陣に引けを取らないタレント力を見せている。
 
 負傷が癒え、コンディションが整った新潟戦以降、最前線の橋頭堡として5得点という数字以上の貢献を見せているジェバリはもちろんだが、鹿島時代にはフィニッシュの精度に課題があったJ・アラーノもウイングで新境地を開拓。チーム最多の7得点に加えて、4アシストをマークする。

 ブラジル時代にはSBやCBも経験してきたマルチロールのダワンは、未経験のインサイドハーフで攻守を黒子として支えながらも6得点・4アシストと奮闘中だ。

 そしてイスラエル人初のJリーガー、ネタ・ラヴィも日本で経験する夏に一時パフォーマンスを落としていたが、圧巻のターンとボール奪取力で存在感を見せている。

 韓国代表のクォン・ギョンウォンは稼働率とパフォーマンスを考えれば、助っ人として物足りないのは事実だが「異邦のカルテット」は強度、走力、そして献身性の全てでAランクの出来を見せている。
 
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