「もっと成長していければ、全然優勝もある」
[J1第24節]福岡 0-1 新潟/8月18日/ベスト電器スタジアム
「博多の漢なら 気持ちを見せろ 恐れる事はない さぁ行こうぜ」
チームを鼓舞するチャントがベスト電器スタジアムに響き渡る。それを待っていたかのように、お馴染みの『JUMP』(ヴァン・ヘイレン)の楽曲に乗ってスタジアムDJの声が仲間を鼓舞する。
そして選手たちがウォーミングアップのためにピッチに登場すると、その姿をサポーターたちが大きな拍手で迎える。いつもの光景。福岡に関わるすべての人がひとつになって戦う、そんな空気がこの日もスタジアムを包んでいた。
ここまで福岡はクラブ記録にあと1つと迫る5連勝中。その記録に並び、さらに更新しようという強い想いがスタジアムには溢れていた。
「いろんなことを塗り替えていくこと、それが強いチームになるために通る道。それをクリアせずしては強くはなれない」との長谷部茂利監督の言葉は、そんな想いを代弁するものだった。だが結果は0-1の敗戦。改めて勝負の世界の難しさを知った。
ライン間でボールを巧みに動かし、相手に隙が見えたところで中央に楔のパスを打ち込み、そこを起点に一気にスピードアップしてゴールを目ざす新潟に対し、どのタイミングで、どのようにボールを奪ってショートカウンターを繰り出すのか。
それが福岡にとってのこの日のポイント。立ち上がりは相手にボールを持たせる形で、そのタイミングを狙っているようにも見えた。
【PHOTO】試合前恒例、魂の「チャント」独唱!アビスパ福岡を盛り上げる公式アンバサダー HKT48豊永阿紀を特集!
「博多の漢なら 気持ちを見せろ 恐れる事はない さぁ行こうぜ」
チームを鼓舞するチャントがベスト電器スタジアムに響き渡る。それを待っていたかのように、お馴染みの『JUMP』(ヴァン・ヘイレン)の楽曲に乗ってスタジアムDJの声が仲間を鼓舞する。
そして選手たちがウォーミングアップのためにピッチに登場すると、その姿をサポーターたちが大きな拍手で迎える。いつもの光景。福岡に関わるすべての人がひとつになって戦う、そんな空気がこの日もスタジアムを包んでいた。
ここまで福岡はクラブ記録にあと1つと迫る5連勝中。その記録に並び、さらに更新しようという強い想いがスタジアムには溢れていた。
「いろんなことを塗り替えていくこと、それが強いチームになるために通る道。それをクリアせずしては強くはなれない」との長谷部茂利監督の言葉は、そんな想いを代弁するものだった。だが結果は0-1の敗戦。改めて勝負の世界の難しさを知った。
ライン間でボールを巧みに動かし、相手に隙が見えたところで中央に楔のパスを打ち込み、そこを起点に一気にスピードアップしてゴールを目ざす新潟に対し、どのタイミングで、どのようにボールを奪ってショートカウンターを繰り出すのか。
それが福岡にとってのこの日のポイント。立ち上がりは相手にボールを持たせる形で、そのタイミングを狙っているようにも見えた。
【PHOTO】試合前恒例、魂の「チャント」独唱!アビスパ福岡を盛り上げる公式アンバサダー HKT48豊永阿紀を特集!
だが、それは福岡が狙っていたものではなかった。
「繋がせていたというよりは繋がれて、なかなか自分たちがスイッチを入れるような形、プレスを発動することができないまま時間が過ぎて失点してしまった。逆に自分たちが得点を取るために、ボールを取りにいかなくてはいけないと前からプレッシャーかけ始めたら良くなった。あの形を最初から提示してやれば良かった。私の提示が少し悪かった」(長谷部監督)
福岡も終盤にはゴールに迫る形を作ったが、ボールを動かしながら保持することに長けた新潟から狙った形でボールを奪うことは難しかった。
悔しい結果だった。だがそれも今の実力だ。
2021年に4度目のJ1復帰を果たしてから、これまでも思うようにいかないことはいくつもあった。そのたびに自分たちに矢印を向けて、目の前の壁にチャレンジし、熱い想いで支えるファン、サポーターとともに一体となって乗り越えてきた。その継続のなかでJ1中位で戦えるという今の位置を手にしてきた。
だが、「自分たちはリーグのなかでの立ち位置を一つずつ上げていくような立場」といつも長谷部監督が口にするように、まだまだ途中経過。思い描くゴールはずっと先にある。
その一方で、5連勝中はギリギリの戦いのなかでも内容に幅が広がってきていることが窺われ、「下を見ることなく上を見ていい。自信を持って前に進んでいけばいい」と指揮官が話すように、確実に次の段階に進む手前まで来ていることも確かだ。それは日々の積み重ねの結果。この敗戦で崩れてしまうようなものではない。
リーグ戦も残るは10試合。加えて天皇杯、ルヴァンカップの戦いが残っている。新潟戦を控えた公開練習で、山岸祐也は今の想いを次のように話していた。
「やはり星をつけたいとみんな言っているんです。悲しいじゃないすか、(胸に)星がなくて。その可能性が今の自分たちには2つ残っていて、リーグを合わせれば3つ残っていて、そう考えたらワクワクしているというか、楽しみというか、もっともっとチームとして成長していければ、全然優勝もあると思う。そこを目ざして頑張っていきたい」
次の自分たちになるために、試合も、練習も、日々の生活も、常に最大出力でチャレンジしてきたのが福岡。それはこれからも変わらない。
取材・文●中倉一志(フリーライター)
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福岡も終盤にはゴールに迫る形を作ったが、ボールを動かしながら保持することに長けた新潟から狙った形でボールを奪うことは難しかった。
悔しい結果だった。だがそれも今の実力だ。
2021年に4度目のJ1復帰を果たしてから、これまでも思うようにいかないことはいくつもあった。そのたびに自分たちに矢印を向けて、目の前の壁にチャレンジし、熱い想いで支えるファン、サポーターとともに一体となって乗り越えてきた。その継続のなかでJ1中位で戦えるという今の位置を手にしてきた。
だが、「自分たちはリーグのなかでの立ち位置を一つずつ上げていくような立場」といつも長谷部監督が口にするように、まだまだ途中経過。思い描くゴールはずっと先にある。
その一方で、5連勝中はギリギリの戦いのなかでも内容に幅が広がってきていることが窺われ、「下を見ることなく上を見ていい。自信を持って前に進んでいけばいい」と指揮官が話すように、確実に次の段階に進む手前まで来ていることも確かだ。それは日々の積み重ねの結果。この敗戦で崩れてしまうようなものではない。
リーグ戦も残るは10試合。加えて天皇杯、ルヴァンカップの戦いが残っている。新潟戦を控えた公開練習で、山岸祐也は今の想いを次のように話していた。
「やはり星をつけたいとみんな言っているんです。悲しいじゃないすか、(胸に)星がなくて。その可能性が今の自分たちには2つ残っていて、リーグを合わせれば3つ残っていて、そう考えたらワクワクしているというか、楽しみというか、もっともっとチームとして成長していければ、全然優勝もあると思う。そこを目ざして頑張っていきたい」
次の自分たちになるために、試合も、練習も、日々の生活も、常に最大出力でチャレンジしてきたのが福岡。それはこれからも変わらない。
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