元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏が、古巣リバプールに関して、厳しい見立てを伝えた。

　リバプールは今夏、長年キャプテンを務めたジョーダン・ヘンダーソンをはじめ、ロベルト・フィルミーノ、ジェームズ・ミルナー、ファビーニョら多くの功労者が去った。一方で、新たに加入したのはアレクシス・マカリステルとドミニク・ソボスライのみとあって、駒不足を不安視する声が少なくない。

　ハマン氏は、現状のスカッドでのリーグタイトル奪還は絶望的と考えているようで、英メディア『talkSPORT』で「（優勝の可能性からは）昨シーズンと同じくらい、あるいはそれ以上離れている」と語った。

「これ以上、選手と契約しなければ、（チャンピオンズリーグ出場圏内の）トップ４フィニッシュで大成功だ。ニューカッスルとアーセナルはちょっと迫力に欠けたが、シティはまた同じ位置に来るだろう。チェルシーもそう遠くない。トップ４に入るには、この中の１つか２つのチームに勝たないと。難しいね。タイトル挑戦？ 彼らがタイトルを狙えるチームだとは、まったく思っていない」
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　今月27日に50代に突入するレジェンドはまた、失ったものの大きさにも触れた。

「ファビーニョ、ミルナー、ヘンダーソン。彼らがキャリアの終わりに近付いているのは知っている。だけど彼らが去ったリバプールは、気概、アイデンティティ、ドレッシングルームでの影響力を失っている。このまま２人の選手と契約しただけで移籍市場を終えるのであれば、トップ４で成功と言える」

　ユルゲン・クロップ体制も気付けば９年目。５位に終わった昨シーズンの苦い記憶を振り払い、長期政権の正当性を証明できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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