元アイルランド代表GKシェイ・ギブン氏が、アーセナルの守護神補強に疑問を呈した。英紙『Daily Mail』が８月14日付けで伝えている。

　アーセナルは今夏、イングランド代表MFデクラン・ライス、ドイツ代表FWカイ・ハバーツ、オランダ代表DFユリアン・ティンベルを獲得。さらにここにきて、スペイン代表GKラジャのレンタル移籍での加入が決定的だ。　

　ギブン氏はアーロン・ラムスデイルという絶対的守護神を擁しながら、ブレントフォードのゴールを守る実力者ラジャを獲る名門に対し、「問題とサインするようなものだ」とバッサリ。 「私にとってラムスデイルは、昨年最高の選手の１人だった。彼は何度もビッグパフォーマンスを見せ、このポジションに定着した」と訴えた。

「ブレントフォードのナンバー１であるラジャが、アーセナルやどのクラブでもナンバー２になるために去るとは思えない。私がその立場だったら、どこのクラブでもナンバー２にはならない。だから、（監督のミケル・）アルテタがなぜ連れてきたがるのか理解できない。

　キーパーコーチ（イニャキ・カニャ・バボン）はかつてブレントフォードにいたから、彼がラジャを気に入って連れてきたんだ。多分彼は、ナンバー１になる確約をしたんだろうけど、私がラムスデイルだったらハッピーじゃないね」
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　ニューカッスルやマンチェスター・シティなどで活躍した47歳はまた、フィールドプレイヤーはどの役割でも２つの選択肢がありポジションを争うが、GKの場合は心理が違うと説明した。

「心理学的には、もしミスをしたら...人間だから誰でもするものだが、『ああ、ミスをした。来週はラジャがプレーするんだ』とか、『ラムスデイルがプレーするんだ』と思うだろう。常にギリギリの状態でプレーしている。キーパーとしてそんな状態は望んでいない。

　ラムズデイルは昨年、何度かミスを犯した。彼は『ああ、僕がミスをしたからラジャが来るんだ」と思っているのだろうか？いや、彼は自分がナンバー１だと知る必要があるし、２人がそのポジションを争うのは良い化学反応とは思えない」

　ハイレベルな正守護神争いは、打倒マンチェスター・シティを掲げるアーセナルをより良い方向に導くだろうか。現状、ギブン氏は逆効果だと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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