魅力的な打ち合いが台無し…。マルティネス監督は怒りを露わ。
1月16日、17日、プレミアリーグ第22節が行なわれ、なかでもチェルシー対エバートン戦は3-3のドロー決着ではあったが、後半に6点も決まる白熱の展開となり、大いに盛り上がった。
しかし、この一戦はエバートン関係者にとって、悔しさと怒りが入り混じるものともなったはずだ。
後半のロスタイムが7分(負傷者が出た影響)と発表されたにもかかわらず、時間が経過してもホイッスルは吹かれず、97分53秒過ぎ、ジョン・テリーがオフサイドの位置から同点弾を決めたのだ。
このゴールについてエバートンサイドは怒りの、識者は皮肉のコメントを残している。
ロベルト・マルティネス監督(エバートン)
「世界最高のリーグにもかかわらず、主審のマイク・ジョーンズの判定は酷かった。説明なんていらないだろ? 今日の審判は2つも重大なミスを犯したんだ」
2点のリードを奪うも追いつかれたエバートンだったが、90分に途中交代で入ったフネス・モリが決めて勝ち越しに成功。勝利を確信し、一度は快哉を叫んだマルティネス監督だっただけに、疑惑の判定に感情的になってしまう心情も理解できる。
さらに試合を見届けた英国のジャーナリストは、こう語っている。
サム・ウォーレンス(英紙『Telegraph』記者)
「テリーのゴールは97分53秒。これは同点弾としてカウントするべきなのか? それとも2月7日に行なわれるマンチェスター・ユナイテッド戦の先制点にカウントするべきか、どっちなんだろうね」
ウォーレス記者が、わざわざ来月のユナイテッド戦を指定したのは、例年ユナイテッド対チェルシーの対戦はロースコアゲームになる展開が多く、それを揶揄する意味合いもあったのだろう。実に英国的な皮肉である。
一方、この試合でオウンゴールと物議の同点弾の“2ゴール”を決めたテリーは、興奮冷めやらぬまま、次のコメントを残した。
「あのゴールがオフサイドかどうかなんて、俺には関係ないね!」
この発言は、相手の心情を逆なでする軽率な発言だったと言える。おそらく今後、テリーがエバートンファンから拍手で迎えられる日は訪れないだろう。
しかし、この疑惑の一撃はチェルシーにとっては大きかった。これで、ヒディンク政権に移行してから6戦無敗。負けないチェルシーが戻ってきた印象だ。果たして彼らは、このまま勢いに乗っていけるのだろうか。
文:内藤秀明 text by Hideaki Naito
しかし、この一戦はエバートン関係者にとって、悔しさと怒りが入り混じるものともなったはずだ。
後半のロスタイムが7分(負傷者が出た影響)と発表されたにもかかわらず、時間が経過してもホイッスルは吹かれず、97分53秒過ぎ、ジョン・テリーがオフサイドの位置から同点弾を決めたのだ。
このゴールについてエバートンサイドは怒りの、識者は皮肉のコメントを残している。
ロベルト・マルティネス監督(エバートン)
「世界最高のリーグにもかかわらず、主審のマイク・ジョーンズの判定は酷かった。説明なんていらないだろ? 今日の審判は2つも重大なミスを犯したんだ」
2点のリードを奪うも追いつかれたエバートンだったが、90分に途中交代で入ったフネス・モリが決めて勝ち越しに成功。勝利を確信し、一度は快哉を叫んだマルティネス監督だっただけに、疑惑の判定に感情的になってしまう心情も理解できる。
さらに試合を見届けた英国のジャーナリストは、こう語っている。
サム・ウォーレンス(英紙『Telegraph』記者)
「テリーのゴールは97分53秒。これは同点弾としてカウントするべきなのか? それとも2月7日に行なわれるマンチェスター・ユナイテッド戦の先制点にカウントするべきか、どっちなんだろうね」
ウォーレス記者が、わざわざ来月のユナイテッド戦を指定したのは、例年ユナイテッド対チェルシーの対戦はロースコアゲームになる展開が多く、それを揶揄する意味合いもあったのだろう。実に英国的な皮肉である。
一方、この試合でオウンゴールと物議の同点弾の“2ゴール”を決めたテリーは、興奮冷めやらぬまま、次のコメントを残した。
「あのゴールがオフサイドかどうかなんて、俺には関係ないね!」
この発言は、相手の心情を逆なでする軽率な発言だったと言える。おそらく今後、テリーがエバートンファンから拍手で迎えられる日は訪れないだろう。
しかし、この疑惑の一撃はチェルシーにとっては大きかった。これで、ヒディンク政権に移行してから6戦無敗。負けないチェルシーが戻ってきた印象だ。果たして彼らは、このまま勢いに乗っていけるのだろうか。
文:内藤秀明 text by Hideaki Naito