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【リオ五輪予選】先発起用に応えた“手倉森監督の秘蔵っ子”。矢島慎也は「誰と出てもパスで長所を引き出せる」

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年01月17日

周囲を活かしながら貴重な追加点を挙げる。

先発起用に応え、1ゴールと結果を出した矢島。豊富な攻撃のアイデアを持つアタッカーは、今後も重宝されそうだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 タイ戦で今予選初先発を務めた矢島が輝いた。
 
 4-4-2の右MFを務めると「相手のアンカーの両脇のスペースを狙った」と、序盤から頻繁に中央へ入り、前線へパスを供給。攻撃にリズムを生み出した。7分には優しい浮き球のボールで浅野の決定機を演出。そして49分には原川のクロスに頭で合わせ貴重な追加点を奪った。
 
「あまり考えずにいった」というヘディングシュートは、自身の記憶では「浦和でのリーグ戦初ゴール以来かも」という。
 
 正確なプレースキックも魅力で、タイ戦では「何本かあったが、あともう少しというところで合わせられなかった。そこは自分のキックの質の問題なのかな」と語るが、CKなどでチャンスは作り出した。
 
 さらに周囲に即座に合わせる適応力も披露し、「誰と出てもパスを合わせ、SBの長所も引き出すことができる」と胸を張る。
 
 この試合でも右SBの室屋を的確にフォローし、前線のメンバーが入れ替わっても、豊川、鈴木、浅野、オナイウ、久保らにパスを送り続けた。
 
 また、レンタル移籍でプレーする岡山ではボランチとして活躍。代表でも同様のポジションを務めたいとの想いがあるという。
 
「ボランチでやりたい気持ちはあるが、ここではサイドハーフで考えられていると分かっているので、切り離して考えています」
 
 器用だからこそ様々なポジションを務められ、監督の要求にも応えられる。まさに中盤のオールラウンダーで、現代表で重宝されてきた“手倉森監督の秘蔵っ子”と言える。
 
 タイ戦のパフォーマンスを見ていれば、さらに出場機会を伸ばしていくのは確実だろう。ただ、慢心はない。
 
「(手応えは)あることはあるが、やっぱり今日も課題は出てきている。あまり過信すると良くないかなと。締めるところは締めないと。連勝できているのは最高の形なので、また勝ちにいきたいです」
 
 周囲を活かし、自身も活かされる。まさにチームの潤滑油となる矢島の活躍は、今後のチームの大きな助けとなりそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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